研究課題/領域番号 |
19K23774
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 藤田医科大学 (2020) 名古屋大学 (2019) |
研究代表者 |
張 心健 藤田医科大学, その他部局等, 助教 (10850430)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Rho / Rho-kinase / 脳機能 / リン酸化 / ノックアウトマウス / 行動解析 / RhoA/Rho-kinase / 細胞内シグナル伝達 / 脳神経回路 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞内シグナル伝達機構を分子レベルから個体レベルで解明することは、生命現象の理解だけでなく、病因や病態の解明、分子を標的とした創薬にも非常に重要である。研究代表者の属する研究室はRho-kinaseを発見し、過去20年以上にわたりRhoA-“Rho-kinase”シグナルの研究を行っている。研究代表者はRhoA-“Rho-kinase”シグナルが記憶の形成や維持に関与しているとの仮説を立てた。本研究計画では、RhoA-“Rho-kinase”シグナルについて個体内での生理機能と分子メカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、RhoA-“Rho-kinase”シグナルについて個体内での生理機能と分子メカニズムを明らかにすることを目的とした。RhoAやRho-kinaseの活性型変異体やドミナントネガティブ変異体、及びノックアウトマウスを使用して解析したところ、側坐核のD1R-MSNにおいて、RhoA-“Rho-kinase”シグナルが報酬学習・記憶に関与すること、側坐核のD2R-MSNにおいて、RhoA-“Rho-kinase”シグナルが忌避学習・記憶に関与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、側坐核のD1R-MSNにおいて、RhoA-“Rho-kinase”シグナルが報酬学習・記憶に関与すること、側坐核のD2R-MSNにおいて、RhoA-“Rho-kinase”シグナルが忌避学習・記憶に関与することを明らかにした。本研究のようなアプローチで細胞内シグナル伝達機構を解明することによって、報酬記憶と関連する薬物依存症や恐怖記憶と関連するPTSDのような精神疾患の新たな治療ターゲットの発見に繋がると考えられる。
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