研究課題/領域番号 |
19K23780
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中村 雪子 大阪大学, 医学系研究科, 特任講師 (90548083)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | chronic pain / nociplastic pain / extinction / 5-HT3 / 慢性疼痛 / 条件づけ / 脊髄 / 脳 / セロトニン3受容体 / ホルマリン / 痛み / 記憶 / 学習 / セロトニン3受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
痛みは傷害から身を守るという生体の防御機構として重要であるが、その痛みが慢性的に続く場合、患者のQOLを著しく低下させ大きな社会問題となっている。原因不明の痛みに悩まされている慢性疼痛患者に対し、既存の鎮痛薬は効果が乏しく、さらに米国ではオピオイドも使用されているが、その依存性が大きな問題となっている。申請者は経験と記憶に基づく痛みが慢性疼痛の一因ではないかと考え、そのメカニズムを解明することが本研究の目的である。
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研究成果の概要 |
慢性疼痛には脊髄や脳の様々な領域が関与する。近年、痛みの感覚に対して中枢神経系で異常な増強が起こることが慢性疼痛の要因であると考えられるようになっている。中枢神経系が関与する慢性疼痛のメカニズムを解明するために、動物モデルを作成し、関連領域を同定した。さらに慢性疼痛の治療薬として可能性のある化合物を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では約20%の方が慢性疼痛に苦しんでいるが、効果的で安全な治療薬がないことが大きな問題になっている。申請者は痛みの記憶や学習に起因する痛みの存在を明らかにし、その痛みを緩和する可能性のある化合物を見出した。本研究成果は治療方法がなく長期間苦しんでいる慢性疼痛患者に還元できる可能性が大いになる。
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