研究課題/領域番号 |
19K23796
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0801:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
岡田 卓哉 富山大学, 学術研究部工学系, 助教 (70848613)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 全合成 / イミノ糖 / アルカロイド / broussonetine / 構造―活性相関研究 / broussonetine N / グリコシダーゼ阻害剤 / 二環性イミノ糖 / 全合成研究 |
研究開始時の研究の概要 |
クワ科植物から単離構造決定されたbroussonetine Nはグリコシダーゼ阻害活性を筆頭に優れた薬理活性を示すことが知られている。加えて本アルカロイドは4連続不斉中心を含む興味深い構造を有している。しかし本アルカロイドの合成例はなく、絶対立体配置もモッシャー法による予測にとどまっている。そこで本研究ではbroussonetine Nの初の全合成並びにその誘導体の効率的かつ柔軟な合成経路を構築することで各種グリコシダーゼ阻害活性に関する構造―活性相関研究を実施し、医薬品開発研究に応用可能な分子の創出を目指す。
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研究成果の概要 |
クワ科植物から単離されたbroussonetine Nはグリコシダーゼ阻害活性を中心に優れた薬理活性を示す。加えて本天然物は4連続不斉中心を含む興味深い構造を有するものの、未だ合成例はなく、絶対立体配置も予測に過ぎない。したがって、まず本天然物の初の全合成を目指した。 broussonetine Nの特異な長鎖炭化水素鎖は合成終盤に構築することとし、まず母核であるピロリチジン骨格の構築を目指した。しかし先にピロリチジン骨格を構築するとその塩基性の高さ故に副反応が避けられず、合成経路の変更を余儀なくされた。現在、長鎖炭化水素鎖の構築に成功し、残るピロリチジン骨格の構築を検討中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して得られたピロリチジン骨格の有する塩基性の高さに関する知見は今後の有機化学および創薬化学の発展に十分貢献できると考える。また残り数工程でbroussonetine Nの初の全合成が達成可能となることから、今後明らかになるであろう本天然物あるいはその誘導体の詳細な薬理活性を調査することにより、糖尿病治療薬をはじめとした医薬品へと応用可能になることが期待される。実際に今回、得られた合成中間体から数工程で誘導可能な糖類似化合物の中には強力なグリコシダーゼ阻害活性を有するものを見出した。今後、合成した化合物の詳細なグリコシダーゼ阻害活性を調査することで医薬品候補化合物の創製へと繋げたい。
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