研究課題/領域番号 |
19K23809
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0801:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
井口 巴樹 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (90847120)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ステロイド配糖体 / ミトコンドリア非依存的 / アポトーシス / 天然物 / ミトコンドリア / 腫瘍細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、腫瘍細胞に対してミトコンドリア非依存的にアポトーシスを誘導する植物由来化合物の作用メカニズムの解明を目的としている。応募者が見出した化合物は既存の化学療法薬とは異なり、ミトコンドリア非依存的にアポトーシスを誘導することを明らかにした。このことから既存の化学療法薬とは異なる作用メカニズムを有するがん治療薬開発の契機になることが期待される。この化合物の詳細な作用メカニズムの解明を検討する。
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研究成果の概要 |
ヒト腫瘍細胞に対してミトコンドリア非依存的にアポトーシスを誘導することが示された高等植物由来ステロイド配糖体について、詳細なアポトーシス誘導メカニズムの解明に取り組んだ。ミトコンドリア非依存的なアポトーシスに関連しているcaspase-8、caspase-12、デスリガンドについて、ウエスタンブロット法による検出を試みた。Caspase-8については安定した再現性が得られる検出条件を確立することができた。さらに、一部のステロイド配糖体ではcaspase-8を活性化させることも明らかにした。一方、caspase-12あるいはデスリガンドについては、引き続き、検出条件確立に向けた実験が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天然由来化合物を用いた抗腫瘍活性や細胞死誘導メカニズムの研究は国内外において盛んに行われている。しかし、アポトーシスをミトコンドリア非依存的に誘導するステロイド配糖体の報告は非常に少ない。このことより、ステロイド配糖体のミトコンドリア非依存的なアポトーシス誘導メカニズムの解明は新規がん治療薬シーズ創出に向けて大きな意義がある。本研究を通して、ミトコンドリア非依存的なアポトーシスを誘導するステロイド配糖体のメカニズム解明に向けた研究手法を一部確立することができ、今後関連の研究を遂行する上で、非常に有意義な成果が得られた。将来的には、新たながん治療薬シーズの創出につながることも期待される。
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