研究課題/領域番号 |
19K23819
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0802:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
森谷 邦彦 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (40646999)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | JIA / 自己炎症症候群 / エクソーム解析 / DIRA / CTLA4 / LRBA / STAT1 GOF / 遺伝子 / シグナル伝達 / 免疫学 / トランスレーショナルリサーチ / 若年性特発性関節炎 / サイトカイン阻害剤 / オーダーメイド治療 |
研究開始時の研究の概要 |
JIAは多因子遺伝性疾患と考えられているが一部の症例は乳幼児期に発症し、自己炎症性疾患との鑑別が困難でこれらの内科的治療への反応が悪く、難治性の症例が多い。このように乳幼児期発症のJIAは自己炎症症候群との鑑別が難しく、その発症要因として遺伝的背景の影響が強いと考えられている。 自己炎症症候群とJIAは診断がオーバーラップすることがあり、遺伝子学的診断をすることで適切な治療介入ができるようになる可能性がある。 新規原因遺伝子の同定を含めたJIAの原因遺伝子同定を試み、それぞれの遺伝子異常に応じた治療戦略の構築を図る基礎を作りたいと考えている。
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研究成果の概要 |
若年性特発性関節炎(以下JIA)は小児リウマチ疾患でもっとも頻度が高く、関節炎をきたすことがある。本研究では、JIA患者の末梢血検体よりDNAを抽出し、原因遺伝子候補の特定と病態への関与を明らかにし、遺伝子異常に応じたオーダーメイド治療の確立を図った。自己炎症症候群関連遺伝子によるJIA発症メカニズムの1つを、世界に先駆けて発見し論文報告を行った。また、難治性JIAの3家系において、エクソーム解析により既知の原因遺伝子によるJIAの診断を行い、そのうち1例は治療としてJAK阻害剤が有効であることを示した。更に全体を通して遺伝子診断結果を主治医へ報告し、臨床への迅速な還元を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳幼児期発症のJIAは自己炎症症候群との鑑別が難しく、その発症要因として遺伝的背景の影響が強いと考えられている。本研究では、研究代表者のこれまでの原発性免疫不全症の病態解析の研究成果を基盤として、JIAや自己炎症症候群の既知遺伝子の迅速な遺伝子診断系を確立した。また、自己炎症症候群関連遺伝子によるJIA発症の新たなメカニズムの1つを、世界に先駆けて発見し論文報告を行った。更に全体を通して遺伝子診断結果を主治医へ報告し、臨床への迅速な還元を行った。また、新規原因遺伝子の同定を含めたJIAの原因遺伝子同定を試み、それぞれの遺伝子異常に応じた治療戦略の構築を図る基礎を作ることができた。
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