研究課題/領域番号 |
19K23824
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0802:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
勝部 元紀 京都大学, 医学研究科, 助教 (40609583)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 発生学 / 解剖学 / 顔面形態形成 / 形成外科 / 顔面先天異常 / 先天異常 / 胎児学 / 形態学 / ヒト胎児 / 成長 / 顔面骨格 / 成長発達 / 3次元形態解析 |
研究開始時の研究の概要 |
顔面骨格の正常発達過程は、顔面先天異常疾患の病態解明に必要不可欠であるが、その全容はわかっていない。CTやMRIなど撮像機器の発達 により、ヒト胎児標本を多数利用した正確な形態解析が可能となってきた。それらの画像データと3次元解析手法Geometric morphometrics (GM) を組み合わせることにより、胎児顔面の時間軸に沿った標準成長モデル(4次元モデル)を作成する。更に、それに対する脳や咀嚼筋など隣接臓器の影響を明確にする。これにより形態変化を明示するだけでなく、そのメカニズムにも迫ることになり、先天異常疾患の病態生理やその発症時期の解明への貢献が期待できる。
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研究成果の概要 |
顔面骨格の正常発達過程は、顔面先天異常疾患の病態解明に必要不可欠ですが、まだわかっていません。本研究の目的は、胎児期におけるヒト顔面骨格の3次元的な形態変化を定量的に評価し、正常発育様式の全容を解明することです。 近年、CTやMRIなど撮像機器の発達により、国内外を問わず極めて貴重なヒト胎児標本を多数利用した正確な形態解析が可能となってきました。そして、それらの画像データを元に定量解析することで、時間軸に沿った標準成長モデル(4次元モデル)を作成し、咀嚼筋の発達との関連性を解明しました。更に数理統計解析を応用することでこれらの形態変化を明示しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト胎児期における顔面骨格の成長発育の解明は先天異常疾患の病態生理解明、胎児超音波診断などにおいても必要不可欠でありその重要性は認知されてきました。しかし、ヒト胚子、胎児標本は非常に貴重であるため、国内、国外ともに研究報告は限られているのが現状です。特に顔面骨格については形態が複雑であるため、その3次元解析の報告は更に限られます。今回の研究成果は、今後の顔面形態の発生研究において新しい方法を提供するだけでなく、その解析結果自体も様々な研究の基礎になり得るため、学術的意義は高いと考えています。
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