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機能性分子の土台「足場タンパク質」の発現リズムから迫る膜タンパク質の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K23832
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0802:生体の構造と機能およびその関連分野
研究機関山陽小野田市立山口東京理科大学

研究代表者

鶴留 優也  山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 助教 (80846254)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード時間生物学 / 薬物動態学 / 細胞生物学 / 概日リズム / 細胞膜タンパク質 / 足場タンパク質 / 代謝性疾患
研究開始時の研究の概要

細胞は膜に発現するタンパク質を介して外部からの情報伝達、栄養成分の輸送を行っている。一部の膜タンパク質の機能には24時間周期で変動する概日リズムが認められ、膜タンパク質の発現リズムの変化は、栄養バランスの崩壊に伴う代謝性疾患の発症につながる。
膜タンパク質の膜局在には、土台を作る足場タンパク質が不可欠であるが、申請者は足場タンパク質の発現リズムによって支えられるトランスポーターの膜局在に24時間周期の変動が生じることを見出した。本研究では、足場タンパク質の発現リズム制御メカニズムの解析と、生体リズムの破綻に伴う足場タンパク質の発現リズム変容が引き起こす代謝性疾患の発症リスクについて解析する。

研究成果の概要

細胞は膜タンパク質を介して外部からの情報や栄養素の交換を行っている。これら膜タンパク質の一部には、膜タンパク質の膜局在には、それを下支えする「足場タンパク質」が不可欠であるが、足場タンパク質NHERF1の発現リズムによって支えられるトランスポーターの膜局在に24時間周期の変動が生じていた。
NHERF1の発現リズムは時計遺伝子の制御を受けており、時計遺伝子改変マウスや時計遺伝子の破綻モデルマウスにおいてはNHERF1の発現リズムと、制御下にある膜タンパク質の発現リズムが変容していることを見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

機能性分子の発現リズムは時計遺伝子を主体とする転写・翻訳過程か、ユビキチン化によるタンパク質の分解過程に着目して生体機能。しかしながら申請者の研究は、機能性分子の局在過程に着目することで、足場タンパク質の発現リズムによる膜タンパク質の発現リズム制御機構という新たな概念を提示するものである。この制御機構のより詳細な解析を行うことで、膜タンパク質を介した生理機能の概日リズムのより深い解明につながるほか、生体リズム変容によって生じる膜タンパク質の発現変化やその生理機能への影響を明らかとし、膜タンパク質の発現変容を介した代謝性疾患の新たな発症機序解明につながる研究となる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 足場タンパク質が形成するトランスポーターの細胞膜局在の日内変動2021

    • 著者名/発表者名
      鶴留優也
    • 雑誌名

      Drug Metabolism and Pharmacokinetics

      巻: 36

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 不適切な食事タイミングが引き起こす肝臓脂質異常症の解析2020

    • 著者名/発表者名
      鶴留優也、堀口道子、藤村昭夫、牛島健太郎
    • 学会等名
      日本薬学会第141年会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2025-03-27  

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