研究課題/領域番号 |
19K23863
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
王 博 京都大学, iPS細胞研究所, 研究員 (80842765)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | iPSC derived T cells / immune rejection / gene editing / iPSC-derived T cells / iPSCs / Activated iPS-T cells / PVR / adoptive T cells therapy |
研究開始時の研究の概要 |
To generate a “universal” iPS cell source for T cells toward following steps: (1) generate HLA Class I null iPSC by targeting the gene B2M, which is required for HLA calss I presentation on the cell surface. (2) generate HLA Class II null iPSC by knocking out their transactivator, CIITA, which must be a matter to allo-CD4 T cells since activated T cells naturally express HLA-II. (3) Express a defined NK cell inhibitory ligand, HLA-E to inhibit NK cells. (4) Selected deleting the NK cell activating ligands to decrease the factors which activate NK cells.
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研究成果の概要 |
同種T細胞を用いた免疫治療におけるHLA型不適合はレシピエント免疫細胞によるドナーT細胞拒絶の原因となる。我々は、HLA クラスIの構成分子であるB2M遺伝子、HLA クラスII転写因子のCIITA遺伝子、およびNK細胞活性化リガンドの一つであるPVRをノックアウトし、更にNK細胞の抑制性リガンドの一つである1本鎖HLA-Eを導入したiPS細胞とその由来のT細胞を作製した。また作成したiPS-T細胞は通常のiPS-T細胞よりも同種免疫細胞存在下、マウス生体内での生存能に優れており、それに基づく有意な抗腫瘍効果を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ユニバーサルなT細胞免疫療法を目指してT細胞に直接ゲノム編集を行うさまざまな研究が行われてきましたが、ゲノム編行うことでT細胞の能力が弱まる可能性がある。本研究はこの問題を解決する方法として、iPS細胞の段階でゲノム編集を行い、それを分化させることでT細胞の弱体化を防ぎ、かつレシピエントの免疫細胞から攻撃を受けにくいT細胞を作製することに成功した。 本研究で示した方法は、国内外で開発の進む他家iPS細胞を用いたT細胞免疫療法において、近い将来に応用される可能性があります。
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