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骨髄系細胞が誘導する新規腫瘍血管形成メカニズムの解明と制御法の探索

研究課題

研究課題/領域番号 19K23885
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

林 弓美子  大阪大学, 微生物病研究所, 特任研究員 (00844127)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード腫瘍血管 / 生体イメージング / 血管新生阻害 / 血管新生
研究開始時の研究の概要

これまで腫瘍血管新生を抑制することでがんを兵糧攻めにするというコンセプトの基に治療法の開発が進められてきた。しかし期待に反して、多くのがん患者では血管新生阻害剤単独での抗腫瘍効果は認められず、このような治療抵抗性を生む要因は明らかになっていない。
本研究では、申請者が発見した腫瘍血管を制御する骨髄系細胞に着目し、新たな腫瘍血管の制御メカニズムを明らかにすることで、がん治療への革新的なアプローチを探索する。

研究成果の概要

腫瘍組織における血管を標的とした治療法に対する耐性機構を明らかにするため、本研究では、腫瘍血管と骨髄系細胞の動的変化に着目し、生体イメージング解析システムを構築した。このシステムを用いて、腫瘍構造の変化を生体により近い状態で経時的に観察することが可能となり、血管新生阻害剤を投与することにより成熟した腫瘍血管の局在や血管密度の変化が認められた。腫瘍組織への骨髄系細胞の集積が経時的に観察され、特に血管の形態変化が起きている近傍で認められた。さらに骨髄系細胞が分泌する因子が血管内皮細胞の動態制御に関与している可能性を見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

血管新生阻害剤に耐性を示すメカニズムを明らかにすることで、がん治療へのアプローチを再検討することができる。従来の解析方法では、経時的な観察を行っても同一個体の解析が難しいため個体差が大きく、腫瘍内で本当に起きている現象を捉えているとは言い難い。本研究で構築した腫瘍組織内の血管と骨髄系細胞の生体イメージング解析を用いた細胞間相互作用を検討することで、新たながん治療法の開発に繋がることが期待される。

報告書

(1件)
  • 2020 研究成果報告書 ( PDF )

URL: 

公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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