研究課題/領域番号 |
19K23893
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
大村 学 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20516182)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 甲状腺癌 / 甲状腺濾胞癌 / イメージング / 腫瘍免疫 / バイオマーカー / 癌微小環境 / 多重免疫染色 |
研究開始時の研究の概要 |
我々はこれまでに、一枚のホルマリン固定パラフィン包埋切片から12種類のエピトープを免疫組織化学で解析できるmultiplex immunohistochemistry (IHC)ならびにその画像定量化技術image cytometryを初めて開発し、3枚の切片から定量化可能な14種類の免疫細胞の組成や性質を統計解析することで、癌の亜分類や予後と相関する腫瘍の免疫的性質を報告してきた。本研究では、この手法を用いて、甲状腺濾胞癌の発生・進行に関わりうる免疫的機序を組織内免疫細胞分布を調べることで解析し、甲状腺濾胞癌の早期診断や発癌機序の解明に寄与する組織バイオマーカーの確立を目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、甲状腺濾胞癌の発生・進行に関わりうる免疫的機序を組織内免疫細胞分布を調べることで解析し、甲状腺濾胞癌の早期診断や発癌機序の解明に寄与する組織バイオマーカーの確立を目的とした。当初の計画通り、濾胞癌巣内と周囲非癌部における免疫的微小環境の検討し、多重免疫染色ならびにデジタル画像解析による定量化を行った。濾胞癌の被膜浸潤部における特異な免疫的微小環境特性の存在が示唆された。さらに、濾胞癌の皮膜浸潤部における免疫的微小環境特性を解析し、腫瘍中心部や非浸潤辺縁部との差異を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本手法の原法は1978年に報告されているが(Tramu G et al. J Histochem Cytochem 1978)、様々な染色・抗体除去手順の最適化やデジタル画像解析技術の併用で、従来の方法では実現困難であった低コストでの多重染色技術を確立した。 本研究では甲状腺濾胞癌の皮膜浸潤部における免疫微小環境特性を解析し、腫瘍中心部や非浸潤辺縁部との差異を確認した。これらの解析を進めることで、甲状腺濾胞癌の早期診断や発癌機序の解明に寄与することが期待できる。
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