研究課題/領域番号 |
19K23907
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
大橋 彩香 聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 特任助教 (60844371)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 慢性活動性EBウイルス感染症 / エクソソーム / miR-BARTs / 血管内皮細胞 / RNase1 / マイクロRNA / 傍腫瘍細胞 / サイトカイン / RNase 1 / RNase inhibitor |
研究開始時の研究の概要 |
慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)は治療抵抗性EBV陽性T, NK細胞腫瘍である。申請者らはEBV陽性B細胞腫瘍の発症と病態形成に関与するmiR-BARTsの網羅的発現をCAEBV由来細胞株でも確認した。そこでCAEBV発症におけるこれらのmiR-BARTsの機能を、細胞内の発現と分泌に注目し、CAEBV細胞株と臨床試料を用いて解明する。また、CAEBV患者細胞においてマイクロRNAを含むEBV由来小RNAを制御し得るRNase 1とその阻害因子RNase inhibitor (RI)の発現亢進を観察したため、それらの機能を解析する。
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研究成果の概要 |
慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)及びその類縁疾患の細胞株から、EBV由来マイクロRNAであるmiR-BART7-3pを最も多く内包しているエクソソームが分泌されていることを確認した。血管内皮細胞でmiR-BARTsを内包するエクソソームの取り込みを確認した。これはエクソソームに内包されたmiR-BARTsが血管内皮細胞等周辺の非感染細胞において病態を形成する可能性を示した。CAEBV等細胞株、患者細胞でRNA分解作用を持つRNase1と、RNaseを阻害するRNase inhibitor (RI)の高い発現を確認した。CAEBVの病態において何らかの役割を担っているものと推測した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CAEBV等細胞株で高い発現が見られたmiR-BART7-3pはCAEBV患者の感染細胞及び血漿中でも高発現しており、CAEBVの発症及び病態形成に関与することを示唆すると共に、治療標的になり得ると考えられた。本研究成果はCAEBVの発症及び病態の解明に寄与すると共に、miR-BARTs等RNAに着目した全く新しい治療法、バイオマーカーの開発に貢献し得る。今後、miR-BARTsとRNase1のinteractionについてさらなる研究を行い、臨床への還元を目指す。
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