研究課題/領域番号 |
19K23914
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
吉川 潤一 藤田医科大学, 医学部, 助教 (40841185)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 患者腫瘍同所移植マウスモデル / 胆道癌 / 患者由来腫瘍マウス同所移植モデル / 患者由来腫瘍移植片 / PDX / PDOX |
研究開始時の研究の概要 |
Patient Derived tumor Orthotopic Xenograft(PDOX)モデルは手術などで切除した患者腫瘍の一部を免疫不全マウスにおいて患者腫瘍の発生部位と同じ部位に移植するモデルである。PDOXモデルは多くの癌腫ですでに開発され、ヒトの癌の臨床病態に非常に近い病態を示すことから病態解明や新規治療法開発に最適なモデルとされる。しかし、胆道癌のPDOXモデルはマウスの微小な胆管への腫瘍の移植が技術的に難しいため、未だ確立されていない。本研究では、難治癌である胆道癌の研究推進のため、高度なスーパーマイクロサージェリーの技術を用いて胆道癌のPDOXモデルを開発する。
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研究成果の概要 |
Patient Derived tumor Orthotopic Xenograft(PDOX)マウスモデルは、患者腫瘍を同所性にマウスに移植するモデルである。胆道癌のPDOXマウスモデルは技術的問題により未開発である。本研究では胆道癌のPDOXマウスモデルの開発を目的とした。免疫不全マウスの胆嚢にヒト胆道癌を移植したところ、比較的容易に実施可能であり、腫瘍の高い生着率を認めた。胆道癌のPDOXマウスモデル作成にあたり、胆嚢へ移植するモデルは技術的問題を解決する一つの選択肢となると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PDOXマウスモデルは新規治療法開発や患者の個別化医療に最適な動物モデルとして近年注目されているモデルである。ほとんどの悪性腫瘍でPDOXマウスモデルが確立されているが、胆道癌のPDOXマウスモデルは未開発である。本研究では胆道癌のPDOXマウスモデルとして用いることができる可能性がある胆嚢への移植モデルを開発した。本モデルは胆道癌における新規治療法開発や患者の個別化医療への貢献が期待される。
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