研究課題/領域番号 |
19K23918
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
阿部 俊也 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (20722028)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 膵癌 / Microbiome / オルガノイド / 化学療法耐性 / microbiome / NGS / 転移 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではヒト膵癌切除組織や膵癌自然発生マウスを利用することにより、膵癌前癌病変から癌化、さらには転移や播種に至るまでの各段階におけるkeyとなる、腸内細菌だけでなく正常膵・膵腫瘍内のMicrobiomeを次世代シーケンサーにより総括的に解析する。さらに、膵オルガノイドや膵癌自然発生マウスを利用することにより特定のMicrobiomeを標的とした新規治療法を確立する。
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研究成果の概要 |
本研究では、膵癌の発症や転移に関わるMicrobiomeをNGSにより同定し、特定のMicrobiomeを標的とした膵癌治療法の開発を目的としている。 まず、ヒトおよびマウスの膵癌組織において抗LPS抗体を用いた免疫染色を行い、膵癌組織内のMicrobiomeが存在することを確認した。続いて、膵癌自然発生マウス由来の膵癌細胞株をマウスに同所移植し、腸内細菌叢の変化についてNGSによるメタゲノム解析を行なった。膵同所移植群では、プロバイオティクスとして注目されているAkkermansiaの糞便内での減少を認めた。Akkermansiaは膵癌抑制性に働くMicrobiomeの候補と考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌が誘導する腸内細菌叢の変化が膵癌の進展に関わることや、膵癌により腸内細菌叢が変化するメカニズムを解明することができれば、ヒトの腸内細菌叢の解析により膵癌早期発見のスクリーニングや特定のMicrobiomeを標的とした新規治療法の開発に繋がると考えられる。
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