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腫瘍微小環境における細胞老化を介した食道癌に対する集学的治療抵抗性機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K23924
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

松田 諭  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30594725)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード食道癌 / 集学的治療 / 薬剤耐性 / 細胞老化 / マルチオミックス解析
研究開始時の研究の概要

進行食道癌に対する標準治療である術前化学療法の奏効が、予後延長に大変重要であるという背景を踏まえ、本研究ではその耐性メカニズムの解明と、治療開発を目的とする。術前治療前後食道癌検体を用いた遺伝子解析を行う。つづいて、薬剤耐性株を用いて、その結果を検証し、ドラッグスクリーニングを行うことで新規治療を開発する。

研究成果の概要

食道癌に対する化学療法前検体を用いたRNAシーケンスの結果、化学療法不応群には、有意に間葉系細胞に特徴的な遺伝子の発現が亢進していることが示唆された。その検証を目的として、食道癌細胞株を用いて化学療法耐性株を樹立した。今後、新規治療開発を目指し、既存の薬剤ライブラリーを用いたスクリーニングを行っていく。
腫瘍微小環境における細胞老化のメカニズムに関しては、腫瘍微小環境においてTGFβが強い細胞老化を惹起することを確認することができた。現在そのメカニズムの解明と、免疫担当細胞までを含めたSenescence細胞の役割について検討を続けている。

研究成果の学術的意義や社会的意義

食道扁平上皮癌に対しては、手術、化学療法、放射線治療を組わせた集学的治療の効果向上が求められている中、化学療法の効果向上の糸口を捉えることができた。臨床検体の網羅的解析と、細胞株における薬剤スクリーニングを組み合わせることで、臨床現象とメカニズムをリンクさせることができたのは意義深い。
本結果を踏まえ、既存の薬物療法と併用することで効果向上を実現できる新規治療開発が進むことが期待される。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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