研究課題/領域番号 |
19K23925
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
福田 洋典 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (60848951)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 腎細胞がん / 腫瘍免疫微小環境 / ミエロイド系細胞 / フローサイトメトリー / バイオマーカー / 免疫抑制性ミエロイド細胞 / がん微小環境 / T細胞疲弊 / TAMC / 腫瘍微小環境 / 免疫 / 腎癌 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、腎細胞がんの臨床検体を用いて、がん微小環境の免疫学的パラメーターによるクラスタリング解析とtumor associated myeloid cell のシングルセルレベルでの網羅的遺伝子発現解析を行い、さらに免疫療法の治療効果及び予後との関連性について解析することで新たな治療標的及びバイオマーカーの探索へ展開する。
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研究成果の概要 |
腎細胞がんにおける腫瘍免疫微小環境をミエロイド系細胞に着目してフローサイトメトリーにて解析し、臨床病理学的な情報と統合的に解析を行った。その結果腎細胞がんの腫瘍免疫微小環境は、①T細胞浸潤が多いクラスター、②ミエロイド系細胞が多いクラスター、③免疫細胞の浸潤が乏しいクラスターの3群に分かれることが判明した。これらの免疫細胞種のデータと治療効果及び予後データとの相関性の解析は観察期間が足りず今回は報告することができなかったが、今後十分な観察期間を経たのちに行う予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の検討にて、腎細胞がんは免疫学的に上記3つのクラスターに分かれることが判明し、さらにクラスター内の組織型の内訳が異なることが示された。これはがん細胞の性質が腫瘍免疫微小環境の構築に影響していることを示唆しており、腎細胞がんによる腫瘍免疫微小環境構築の分子的理解の一助になると考えている。また腎細胞がんにおいて免疫チェックポイント阻害剤の効果を予測できるバイオマーカーは現在確立されていないが、今後全身治療の効果と相関するクラスター又は免疫細胞種を同定できれば、有望なバイオマーカーとして治療選択に貢献する可能性がある。
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