研究課題/領域番号 |
19K23932
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
辻永 真吾 北海道大学, 医学研究院, 特任助教 (60844743)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 運動負荷心エコー図 / 心房細動 / 運動耐容能 / 心肺運動負荷試験 / 運動負荷心エコー法 / 心不全 / 運動負荷心エコー |
研究開始時の研究の概要 |
心房細動は日常診療で最も遭遇しやすい不整脈で、人口高齢化に伴いその絶対数は増加している。心房細動を発症すると、労作時の息切れを伴い、運動耐容能低下により生活の質は低下し、やがて心不全を発症し、生命予後が悪化する。しかし、心房細動による運動耐容能低下の機序や心不全発症に関連する因子は明らかにされておらず、それらの解明は治療戦略を策定する上で必要不可欠である。
本研究の目的は、心房細動患者を対象に、1. 臥位エルゴメーターを用いた運動負荷心エコー法を用いて、運動時の心臓の形態や機能の変化の評価を行い、2. 心房細動患者における運動耐容能低下の機序や心不全発症に関連する因子を明らかにすることである。
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研究成果の概要 |
心房細動は、日常診療でよく遭遇する不整脈です。心房細動を発症すると、息切れにより運動能力の低下をきたし、やがて生命を縮める病気である心不全を発症します。心房細動による運動能力低下の機序や心不全発症に関連する因子に関しては明らかにされていません。本研究では、心房細動患者さんを対象に、運動負荷心エコー法や心肺運動負荷試験を用いて、運動時の心臓の形態や機能の変化の評価を行いました。心不全合併の心房細動患者さんでは、心不全を発症していない患者さんよりも運動能力が低下し、さらには安静時及び運動時の左心房の伸び縮み(ストレイン)が低下し、左心房ストレイン低下は心不全や運動能力の低下と密接に関連しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、心房細動患者さんを対象に、運動負荷心エコー法や心肺運動負荷試験を用いて、運動時の心臓の形態や機能の変化の評価を行うことで、心不全合併の心房細動患者さんでは、心不全を発症していない患者さんよりも運動能力が低下し、さらには安静時及び運動時の左心房の伸び縮み(ストレイン)が低下し、左心房のストレイン低下は心不全や運動能力の低下と密接に関連することを見出しました。このことは心房細動に対するカテーテルアブレーションなどの積極的かつ有効な治療戦略を策定することやその治療時期タイミングを検討する上で、重要な参考所見になり得ると考えられます。
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