研究課題/領域番号 |
19K23953
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 学校法人文京学院 文京学院大学 |
研究代表者 |
濱田 悦子 学校法人文京学院 文京学院大学, 保健医療技術学部, 教授 (80853332)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | プロカルシトニン / プレセプシン / 感染症 / 自動血球計数装置 / CPDパラメータ / 敗血症 / 敗血症マーカー / プロセスドペプチド |
研究開始時の研究の概要 |
プロカルシトニンとプレセプシンは敗血症のバイオマーカーとして日常臨床検査で使用されているが、もっと特異性を上げて、細菌感染症、それ以外の原因など、病態によって鑑別できる方法に改良する。その方法論として、病態・重篤度特異的なプロセッシングされたペプチドがあると仮定し、それを探索し、新しいバイオマーカーとなりうるかどうかを検討する。 両者の血中濃度が高値のヒト血清・血漿から免疫沈降法、もしくは抗体固相化した磁器ビーズで濃縮し、質量分析器で解析する。複数のピークが認められた場合、それらの配列を決定し、病態との関係性を調べるという方法論をとる。
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研究成果の概要 |
敗血症のバイオマーカーとして測定されているプロカルシトニンとプレセプシンには、病態・重篤度特異的なプロセッシングされたペプチドがあると仮定した。本研究では、分子を捕捉、溶出しMALDI-TOF MSで解析することによって特異的なモノクローナル抗体を作製し、新しいバイオマーカーを作成することを目的とした。しかし、研究期間では新型コロナウイルスの影響で施設間移動に制限があり、研究協力施設からの試料提供が難航し、研究に使用できる検体の確保が難しくなった。そのため、追加した研究方法として、一般病院で汎用されている自動血球計数装置を用い、新たに感染症を早期発見する方法を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症の精確な診断は生命危機の病態でもあり、現在でも重要である。細菌感染症であれば、起因菌を同定して抗生剤で治療するという診療の流れがあり、それ以外との鑑別は重要であるため、プロカルシトニンに次いで、プレセプシンというバイオマーカーも開発された。敗血症の診断には、ガイドラインや病態生理の理解も進んでいるが、まだ治療の改善とのリンクは改善の余地がある。特に、細菌感染か非感染性疾患かという判断は非常に重要で、特異性の向上が期待され、新たなバイオマーカーの開発も期待されている。また、汎用されている機器を利用すれば、敗血症の診療だけでなく感染症の早期発見に繋がる非常に大きな福音となると期待できる。
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