研究課題/領域番号 |
19K23955
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
表 和徳 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (10827744)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 左室駆出率が保たれた心不全 / 肺高血圧症 / 運動負荷右心カテーテル / 左室駆出率の保たれた心不全 / 肺高血圧 / 運動負荷心臓カテーテル検査 / 運動誘発性肺高血圧 / 早期診断 / 左室収縮能が保たれた心不全 / 運動負荷右心カテーテル法 |
研究開始時の研究の概要 |
左室駆出率の保たれた心不全(HFpEF)の予後改善を目的とした明確な治療法は確立しておらず、その開発が国際的にも喫緊の課題である。これまでHFpEFの肺高血圧を標的とした治療戦略が行われてきたが、いずれも予後改善効果には否定的な結果が相次いでいる。これら一連の研究結果から、肺高血圧の早期ステージである可逆性の肺高血圧患者を層別し、早期治療介入を行うことがHFpEFの予後改善を目的とした治療戦略に有用であると着想した。
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研究成果の概要 |
左室駆出率の保たれた心不全(Heart failure with preserved ejection fraction: HFpEF)患者に対して、エルゴメーターを用いた運動負荷右心カテーテル検査を行い、安静時及び運動時の血行動態を評価を行った。結果として、運動時の血行動態の変化とその程度が明らかになった。さらに、運動負荷による血行動態を評価することによって、安静時の血行動態のみと比較して、高精度に患者を重症度分類することが可能になった。今後はさらに症例を増やして、運動時の血行動態とバイオマーカーの相関や、血行動態や重症度分類と患者の予後の関係を明らかにする予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動負荷右心カテーテル法を用いて、HFpEF患者をより詳細に肺高血圧の病期ステージで層別することが可能になれば、同法によるHFpEFの治療戦略を開発できる。また、運動負荷右心カテーテルで得られた運動時の肺動脈圧、肺血管抵抗をゴールドスタンダードとして、血中バイオマーカーによりEIPHを検出できれば、運動負荷右心カテーテル法の施行が不可能な施設でも、通常の運動負荷検査と血液検査を行うだけでEIPHのスクリーニングができるようになり、より多くの患者に貢献できると考えられる。
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