• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

軟X線および中硬X線領域の電子線に対する空気のW値の絶対計測

研究課題

研究課題/領域番号 19K23960
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関東京都立駒込病院(臨床研究室) (2021)
東京医科歯科大学 (2019-2020)

研究代表者

佐藤 優樹  東京都立駒込病院(臨床研究室), 放射線診療科(治療部), 医学物理士 (40839875)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2022-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2021年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード空気のW値 / 放射線計測 / 放射線防護 / グラファイトカロリーメータ / グラファイト壁空洞電離箱 / W値 / 空気カーマ / モンテカルロシミュレーション
研究開始時の研究の概要

空気のW値は放射線計測における重要なデータの一つである。しかし、一般的によく利用されている放射線に相当する電子のエネルギー範囲 (数10 keV~400 keV) では、実測されているエネルギー点が非常に限られており、電子に対する空気のW値のエネルギー特性が明確になっていない。そこで、本研究では数10 keV~400 keVのエネルギー範囲の電子に対する空気のW値をグラファイトカロリーメータおよびグラファイト壁空洞電離箱を用いて決定し、W値のエネルギー特性を明らかにする。これにより放射線計測の不確かさを改善し、放射線利用の安全性向上に貢献する。

研究実績の概要

本研究の目的は、幅広いエネルギー範囲において空気のW値をより正確に決定し、エネルギー特性を明らかすることである。これにより放射線計測の不確かさを改善し、放射線利用の安全性向上に貢献する。対象のエネルギー領域は、Co-60ガンマ線、Cs-137ガンマ線および高エネルギー電子線とした。

2020年度は、空気のW値を測定するシステムの開発を行った。システムの評価はこれまでに多くの測定が行われているCo-60ガンマ線で行った。このシステムで測定された空気のW値は33.91 eVであり、不確かさは0.08 eVであった。この測定値は、現在ICRU Report 90で推奨されている空気のW値とよく一致し、さらに推奨値の不確かさよりも正確に決定することができた。2021年度は、2020年度に開発したシステムを用いてCs-137ガンマ線の測定を行ったが、空気のW値をうまく測定することができなかった。この理由として、測定で使用したCs-137線源の線源強度が弱いこと、またCs-137線源から発生するガンマ線のエネルギーがCo-60ガンマ線の半分ほど低いためであると考える。そのため、今後は線源強度が弱く、低エネルギーの線源に対しても測定できるようにシステムの改良を進めていく。2022年度は、高エネルギー電子線に対する測定を行い、現在解析中である。

今後は研究期間中にできなかった高エネルギー光子線での測定を行い、同一システムにおいて測定した一連の空気のW値を報告する予定である。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi