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大腸菌で最も拡散しているβラクタマーゼの水平伝播因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K23965
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

野口 太郎  京都大学, 医学研究科, 助教 (10847578)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード薬剤耐性大腸菌 / 水平伝播 / 伝播因子 / βラクタマーゼ
研究開始時の研究の概要

TEM-1βラクタマーゼは、大腸菌における最多のβラクタマーゼであり、βラクタム薬耐性化に寄与する。TEM-1保有大腸菌の増加要因として、プラスミドなどの可動性遺伝子による水平伝播が推測されているが、どんな可動性遺伝子がどの程度TEM-1の拡散に寄与しているのか未解明である。そこで、TEM-1保有大腸菌の全ゲノムデータを菌株間で比較することで、TEM-1伝播を担う可動性遺伝子を明らかにしたい。全ゲノムデータを用いてTEM-1可動性遺伝子を横断的に検証した報告はなく、本研究によってTEM-1拡散要因に対する理解の深化や新たな水平伝播様式の発見が期待できる。

研究成果の概要

感染症の主たる原因菌である大腸菌で最も多いTEM-1βラクタマーゼの拡散要因を明らかにするために日本の複数の病院から収集した大腸菌のゲノム配列を解析した。大多数の株でトランスポゾンがTEM-1に隣接していたが、ある株ではこの構造がプラスミドと推測される構造内に存在した。このTEM-1を含む構造と相同性の高い構造が遺伝系統の異なる他の株でも見られ、トランスポゾンより大きな可動性遺伝子によりTEM-1が水平伝播している可能性が考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

細菌感染症治療の中心を担うβラクタム薬に耐性を示すβラクタマーゼ産生細菌が世界的な脅威となっている。本研究は、そのβラクタマーゼの拡散要因の解明に寄与するもので、βラクタマーゼ産生菌拡散の制御に向けた研究への発展が期待できる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Role of TEM-1 β-Lactamase in the Predominance of Ampicillin-Sulbactam-Nonsusceptible Escherichia coli in Japan.2019

    • 著者名/発表者名
      Noguchi T, Matsumura Y, Kanahashi T, Tanaka M, Tsuchido Y, Matsumura T, Nakano S, Yamamoto M, Nagao M, Ichiyama S
    • 雑誌名

      Antimicrobial Agents and Chemotherapy

      巻: 63 号: 2

    • DOI

      10.1128/aac.02366-18

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 京都滋賀地区の4病院において血液培養から検出されたESBL陽性大腸菌ST131株の特徴2020

    • 著者名/発表者名
      野口太郎、篠原浩、中野哲志、山本正樹 松村康史、長尾美紀
    • 学会等名
      第31回日本臨床微生物学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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