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心筋エネルギー代謝に着目したファブリー心筋症の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K23984
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0903:器官システム内科学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

藏本 勇希  大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (50843794)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードファブリー病 / iPS細胞 / エネルギー代謝 / Fabry病 / 心筋エネルギー代謝 / 遺伝子解析
研究開始時の研究の概要

ファブリー病はライソソーム酵素の一つが欠損しているために起こる先天性代謝疾患である。心筋細胞への基質蓄積による心筋症の発症はファブリー病患者の主な死因となっているが、基質蓄積と心筋細胞障害をつなぐ病態進展の分子機序は未解明である。申請者は、患者由来iPS心筋細胞を独自に作成し、ファブリー病においてグルコース依存性が高まっていることを見出した。この成果をもとに「ファブリー病の蓄積物が心筋エネルギー源である脂肪酸利用を障害することで心筋エネルギー代謝異常を来している」との仮説を立て、基礎、臨床の両面からファブリー心筋症の病態機序を解明し、治療標的を見出すことを目的に本研究を実施する。

研究成果の概要

ファブリー心筋症におけるエネルギー代謝異常の存在を患者由来iPS心筋細胞モデル及び健常細胞のαガラクトシダーゼ遺伝子ノックダウンモデルを用いて示すことができた。エネルギー代謝異常がグロボトリアオシルセラミドの蓄積を介さずに、αガラクトシダーゼ活性阻害のみでも引き起こされていることを見出した。
また、臨床情報とゲノム解析情報を組み合わせたファブリー病患者レジストリーを構築し、ファブリー心筋症進展に関わる遺伝的背景の同定につながる情報を収集することができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ファブリー心筋症はファブリー病患者の主な死因であり、現在でもファブリー病患者の生命予後は一般人口に比して10-15年短い。ファブリー心筋症の発症時期、重症度は症例毎に様々で詳細な原因は依然として不明である。今回エネルギー代謝異常の機序の一端を明らかにしたこと、また臨床情報-ゲノム情報を連結したレジストリを構築したことで、バイオマーカーの同定、発症時期、重症化予測につながることが期待される。またバイオマーカーに介入することで、新たな治療標的を得ることが期待される。今回の研究成果が今後酵素補充療法の適応判断・治療開始時期の判断に役立つことが期待され、医療費削減の観点からも、その社会的意義は大きい。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Disorders in energy metabolism are associated with pathophysiology of Fabry cardiomyopathy unable to be treated by enzyme replacement therapy.2019

    • 著者名/発表者名
      藏本勇希、朝野仁裕、李鍾國、坂田泰史
    • 学会等名
      第36回国際心臓研究学会日本部会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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