研究課題/領域番号 |
19K23993
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0903:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
安田 純平 東海大学, 医学部, 奨励研究員 (90850777)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心不全 / 臓器線維症 / 病態生理学 / 転写因子 / 心臓線維化 / 心リモデリング |
研究開始時の研究の概要 |
冠動脈疾患や高血圧症の発症と進展に伴うコラーゲンなどの過剰沈着(心臓線維化)は心不全をきたす。心臓線維化を標的とする新たな心不全治療法の開発が喫緊の課題であるが、心臓線維化に関わる線維産生細胞の由来やその制御機構は不明である。本研究では、①独自に樹立したレポーターマウスを用いて心臓線維化に関わる線維産生細胞を同定し、②当該細胞において新規線維化関連転写因子によるコラーゲン遺伝子の発現調節機構を解明する。そして、③siRNAや他因子との相互作用を修飾する合成ペプチドを用いた当該転写因子の制御が心臓線維化進展に及ぼす効果を検証し、独自の視点に立った心不全治療法の開発基盤を構築を目指す。
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研究成果の概要 |
様々な疾患に伴って、臓器にコラーゲン線維が過剰に蓄積した状態を線維化という。申請者の所属研究室は最近、転写因子Tcf21が肝臓線維化の制御因子であることを明らかにした。Tcf21は肝臓以外の臓器でも線維化に関与することが示唆されているが、心臓線維化におけるTcf21の機能は全く解明されていない。本研究では、Tcf21発現制御が心臓線維化病態に及ぼす影響の検討とした。 本研究により、心臓におけるコラーゲン産生細胞が心線維芽細胞であることが証明されたが、心線維芽細胞におけるTcf21の機能を完全に解明するには至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
冠動脈疾患や高血圧症の患者は増加の一途を辿っており、その発症と進展に伴うコラーゲンの過剰沈着(心臓線維化)は心不全をきたす。心臓線維化を標的とする新たな心不全治療法の開発が喫緊の課題であるが、心臓線維化に関わるコラーゲン産生細胞の由来やその制御機構は不明である。本研究や今後の研究により、Tcf21の発現制御が心臓線維化の病態に及ぼす影響を明らかにすることで、、Tcf21の発現制御による心臓線維化治療という新しい概念の治療法の開発に繋がることが期待される。
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