研究課題/領域番号 |
19K23998
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0904:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
平田 悠 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (70846352)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 骨格筋 / 不動化性筋萎縮 / KLF15 / C/EBP |
研究開始時の研究の概要 |
身体活動低下や不動化はサルコペニアの重要な促進要因であるが、不動化が筋量減少を促すメカニズムの詳細は明らかでない。本研究計画は、不動化による筋萎縮における転写因子KLF15が関わる分子機構の詳細を明らかにすることを目的とする。具体的には、転写因子C/EBPβおよびC/EBPδの遺伝子欠損マウスの作成・解析を通じて、KLF15の上流の制御因子としての、C/EBPβおよびC/EBPδの筋萎縮における関わりを明らかとする。また、DNAマイクロアレイ解析などを用いてKLF15の下流で機能する新規な標的因子を探索する。これらの検討を通じて、「不動化固有の筋減少シグナルの本態」の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
不動化による筋萎縮の分子機構について解析した。転写因子KLF15は不動化性筋萎縮における重要な制御因子であり、KLF15の上流で転写因子C/EBPβおよびδが関与することを明らかとした。また、KLF15の下流で機能する標的因子を網羅的に探索し、マウスおよびヒトで不動化時に共通して増加する液性因子を同定した。不動化ではC/EBP-KLF15経路の活性化を通じて筋萎縮が促進されると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サルコペニアは加齢に伴う筋量減少と身体活動能力の低下に特徴付けられる病態であり、超高齢社会を迎えたわが国における健康寿命短縮の重要な原因である。身体活動の低下や不動化はサルコペニアの発症要因であるが、不動化による筋萎縮のメカニズムは明らかではない。本研究では、不動化性筋萎縮においてC/EBP-KLF15経路が重要な役割を担うことを明らかとした。本研究結果は筋萎縮抑制薬の開発に資する可能性がある。
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