研究課題/領域番号 |
19K24002
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0904:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
村山 豪 順天堂大学, 大学院医学研究科, 助教 (80850908)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 全身性エリテマトーデス / cGAS / STING / 単球 / インターフェロンα / RNAシークエンス / GATA4 / pDC / 細胞内核酸受容体 / オートファジー / rapamycin / I型インターフェロン |
研究開始時の研究の概要 |
全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus: SLE)は、組織炎症を特徴とした全身性自己免疫疾患である。SLE病態において重要な役割を果たすサイトカインとしてI型インターフェロン(interfron; IFN)が注目されており、申請者らは細胞内核酸受容体を介してSLE患者の単球からI型IFNが多く産生されることを見出した。本研究では単球におけるI型IFN産生能に注目し、SLE病態形成に重要なI型IFN産生単球の種類を特定し、更にそのI型IFN産生を制御することでSLEの新規治療法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus: SLE)病態において重要な役割を果たすサイトカインとしてインターフェロン(IFN)αが注目されているが、その産生機序や産生源については不明な点が多い。我々はCyclic GMP-AMP synthase (cGAS)-stimulator of IFN genes (STING)経路を介して単球からIFNαが産生されることを見出した。SLE病態形成に重要な単球サブセットを同定するため、SLE単球をRNAシークエンス(RNA-seq)を行い、細胞老化に関わるGATA4遺伝子の発現が亢進していることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでSLEにおいて、IFNαが病態に重要であることは示されてきたが、その産生源や産生機序についてはまだ不明な点が多い。我々はこれまでIFNα産生細胞として注目されてこなかった単球が、細胞内核酸受容体経路であるcGAS-STING経路刺激によりIFNαを産生することを明らかにした。健常者単球にはIFNα産生能を有する細胞は僅かしか存在せず、IFNα産生単球はSLE病態と深く関わっている可能性がある。IFNα産生を行う単球の特徴や変化を同定することで、SLEの新規治療法や予防法の確立へ発展が期待される。
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