研究課題/領域番号 |
19K24004
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0904:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
井関 ゆう子 (大田 ゆう子) 日本医科大学, 医学部, 助教 (50723045)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 全身性強皮症 / 単球 / マクロファージ / CXCL4 / 強皮症 / 線維化 |
研究開始時の研究の概要 |
強皮症は血管内皮障害および線維化を特徴とする疾患であり、近年M2マクロファージがその病態に重要な役割を果たしていることが明らかとなっている。本研究において着目するM4マクロファージは血小板や形質細胞様樹状細胞から産生されるCXCL4により単球から分化誘導される。CXCL4は、発症早期びまん型SScにおいて優位に上昇し、皮膚硬化、間質性肺病変、肺動脈性肺高血圧症と関連があることが報告された。本研究では、SScのバイオマーカーとして知られているCXCL4により単球から分化誘導されるM4マクロファージと発症早期びまん皮膚型SScの病態との関連性について検討し、新規治療戦略を模索することを目的とする。
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研究成果の概要 |
全身性強皮症(SSc)は、皮膚やさまざまな臓器の線維化、血管内皮障害、免疫異常を主要3病態とする原因不明の膠原病である。単球及びマクロファージがSScの病態に重要な役割を果たすことが報告されています。本研究では、SSc末梢血中のM4単球/マクロファージの割合が健常人と比較して有意に高いことが明らかとなった。 CXCL-4によって誘導されたM4単球/マクロファージがSScの病因において重要な役割を果たす可能性があることが示唆された。しかし、M4単球/マクロファージに特徴的なマーカーは確立されておらず、今後さらに分析する必要があると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全身性強皮症は難治性の膠原病であり、治療法が確立されていないのが現状である。 M4単球/マクロファージが全身性強皮症の病態に関与している事が判明すれば、M4単球/マクロファージを標的とする新規治療の開発につながると考えられる。
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