研究課題/領域番号 |
19K24005
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
鈴木 景子 (原口景子 / 原口) 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (50846897)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 局所麻酔薬 / 癌細胞株増殖抑制 / GDF-15 / TRIB3 / Ki-67 / 癌細胞増殖抑制 / リドカイン / 小胞体ストレス / 腫瘍細胞 / 腫瘍免疫 / 徐放化局所麻酔薬 / 腫瘍増殖能 |
研究開始時の研究の概要 |
吸入麻酔薬や静脈麻酔薬、オピオイドや局所麻酔薬などの麻酔薬が細胞の増殖能や免疫能を修飾し生命予後に影響を与えることが多く報告されている。特に、術後鎮痛として重要な硬膜外麻酔や末梢神経ブロックなどの区域麻酔に使用される局所麻酔薬が細胞増殖や免疫系に影響を与え、癌において良好な予後が示唆されているが、そのメカニズムは充分に解明されていない。そのため、本研究は癌細胞において、局所麻酔薬により発現が変化する遺伝子の探索を行い、局所麻酔薬が癌細胞の増殖能に与える影響、ならびに局所麻酔薬が癌において免疫機能をどのように修飾するかを解析する。
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研究成果の概要 |
術後鎮痛として局所麻酔薬を使用することにより癌患者の良好な予後が示唆されているが、そのメカニズムは十分に解明されていない。我々は局所麻酔薬リドカインを投与後、癌細胞株において発現量が変化する遺伝子を網羅的に探索した結果、細胞死を誘導するTRIB3遺伝子のほか、腫瘍抑制効果を有するGrowth differentiation factor (GDF)-15遺伝子の発現が増加し、癌細胞株の増殖が抑制されることを示した。実際に癌細胞株へリドカインを投与すると癌の予後因子として重要な増殖マーカーKi-67が低下した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により局所麻酔薬が抗腫瘍効果を有する可能性が示唆された。
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