研究課題/領域番号 |
19K24007
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
渡辺 栄一郎 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40623327)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 便 / プロテオーム / 腸内細菌 / 胆道閉鎖症 / 腸瘻 / 短腸症候群 / 胎便 / リンパ管腫 / プロテオーム解析 / 小児外科 / 小児 / タンパク質 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの小児の希少難病の研究は、遺伝子解析が中心に行われ、一定の成果は出ているものの、病因が不明な疾患が今尚多いことが現状である。また、小児の発達に関連した腸内細菌叢の推移に関する報告も幾つかあるが、便中タンパク質に着目し、小児の発達や疾患原因を追求する研究は存在しない。本研究は、これまでの研究アプローチとは全く異なるヒト便中に存在するタンパク質に注目して、小児希少難病の病因解明と新しいバイオマーカー探索さらには新規治療法の開発を目指す、次世代の担い手となる子供たちを救うためのトランスレーショナルリサーチである。
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研究成果の概要 |
かずさDNA研究所と共同してData-independent acquisition mass spectrometry(DIA)ベースのプロテオーム解析の構築に成功しこれを便解析に応用することでDIAベースの便プロテオーム解析の構築にも成功した。構築したDIAベースの便プロテオーム解析を用いて、BAの早期診断バイオマーカーの探索を開始し、BAの早期診断バイオマーカー候補となる便中のタンパク質を 同定し、国際誌(proteomes)に成果を発表することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、BAの患児の便中には、特徴的なタンパク・プロファイルが存在することがわかった。今後もBA症例の蓄積と解析が重要と考えるが、これらを詳細に検討することが、BAの早期診断バイオマーカーの発見につながる可能性があると考える。また、かずさDAN研究所と共同して開発したDIAベースの便プロテオーム解析は、小児外科領域だけではなく、あらゆる消化器系疾患の新規バイオマーカー創出、更には新規治療法の開発や病因解明に大きな役割を果たすことが期待される。
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