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Drop-seqによる不均一性を伴う患者由来大腸癌組織微小環境の単一細胞解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K24016
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

水内 祐介  九州大学, 大学病院, 助教 (20849088)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード大腸癌 / シングルセル解析 / 微小環境 / heterogeneity / Drop-Seq技術 / Transcriptome解析 / 腫瘍内heterogeneity
研究開始時の研究の概要

大腸癌には腫瘍微小環境中内にheterogeneityといわれる高度な不均一性をもっており、その不均一性は、癌細胞だけでなく微小環境を形成する免疫細胞などの間質細胞にも観察される。本研究は大腸癌の治療抵抗性を腫瘍微小環境の不均一性という側面から検討する研究である。本研究により大腸癌治療抵抗性に関わる重要な細胞集団やそれに関わる癌微小環境中の間質細胞集団やその特性が同定され、新規治療法の開発につながれば、従来の癌治療の飛躍的な進歩をもたらす。そのインパクトは大きく、学術的にも広範な波及効果が期待される。また将来の大腸癌患者の予後改善という社会的要請に応じ、革新的な貢献をもたらすことが期待される。

研究成果の概要

複数の種類の固形がんの手術標本を対象にシングルセルRNAライブラリー作成を行い、NGSで解析した。NGS解析後のデータは、Rパッケージ Seuratを用いて単一細胞由来のRNA発現からその細胞集団の特徴や機能に着目し解析を行っている。大腸に関しては、手術を行った家族性大腸腺腫症由来大腸癌の患者の摘出標本から、腫瘍部、腺腫非密生部、腺腫密生部、正常粘膜部、リンパ節を採取し単一細胞懸濁液作成、ライブラリー作成を行った。現在、検体採取部位別に比較しながら、上皮細胞、腫瘍微小環境を構成する細胞について解析をすすめている。また、通常型大腸癌のpublic dataとの比較を行っている。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、大腸癌に対する効果的な薬物療法が創出され生存率は改善しつつあるが、2017年の大腸癌死亡者数は第2位と依然予後不良な疾患である。その原因として、癌細胞だけでなく微小環境を形成する間質細胞にも観察される高度な不均一性、すなわちheterogeneityが挙げられる。本研究では、通常型大腸癌や家族性大腸腺腫症由来大腸癌のシングルセル解析を行うことで、大腸癌の機能的なheterogeneityを明らかにし、発癌や癌の進展に関わるこれまで同定されていない機能を有する細胞集団を特定し、新規個別化治療の確立を目指すもので、大腸癌患者の予後改善という社会的要請に応じ、革新的な貢献をもたらすと考える。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] scRNA-seqを用いたFAPにおける発癌過程の観察2021

    • 著者名/発表者名
      久野恭子、水内祐介、大内田研宙、中村祥一、奥田翔、大坪慶志輝、進藤幸治、仲田興平、森山大樹、永井俊太郎、中村雅史
    • 学会等名
      第57回九州外科学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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