研究課題/領域番号 |
19K24020
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
藤好 真人 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (90844720)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肝移植 / 機械灌流法 / 無虚血肝移植 / 転移性肝癌 / 体外臓器治療 / 癌治療 / 体外治療 / 機械灌流 / 動物実験 / 臓器移植 |
研究開始時の研究の概要 |
従来治療が困難であった高度の肝臓の転移性病変に対して、灌流装置上で局所治療と高用量の薬物療法を実施し、さらに遺伝子制御治療を施すものである。移植グラフトの機械灌流を臓器保存の枠組みを超えて、種々の体外臓器治療のプラットフォームとして発展させるための基礎的な研究である。肝臓に対するダメージを最小化するために自己肝移植術と、機械灌流は無虚血肝移植の技術を用いる。
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研究成果の概要 |
近年機械灌流法は肝移植において、虚血再灌流傷害の軽減および移植前グラフト評価を目的として使用されるようになっており、さらに体外臓器治療への応用も研究されている。本研究では自己肝移植および機械灌流法を基礎とする新規体外癌治療法の開発を行う。この体外癌治療法では自己肝移植の施行が不可避であるため、虚血再灌流傷害を最小限に抑制する必要があり、我々は無虚血肝移植を用いることとした。本研究で、我々はラットにおける無虚血肝移植手技を確立し、良好な生存率を達成した。そして、このラットモデルに体外癌治療操作(肝切除およびアブレーション)を導入することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の主題である体外癌治療は、多くの癌腫において現行の治療法では根治的治療の得られない進行癌に対する有効な治療法となりうる有望な方法である。我々はこの新規治療法に関し、治療そのものだけでなく、その安全な臨床応用までを視野に入れた治療デザインを描いた上で、その治療過程を忠実に再現するラットモデルを構築した。本研究で確立した無虚血自己肝移植のラットモデルは汎用性の高い体外臓器治療研究モデルであり、将来の研究における有用性は高いものと考えられる。
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