研究課題/領域番号 |
19K24028
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
平林 一貴 信州大学, 医学部, 助教(特定雇用) (10845671)
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研究期間 (年度) |
2021-03-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Adrenomedullin / RAMP2 / 網膜静脈閉塞症 / 網膜静脈閉塞 / アドレノメデュリン / 新規治療 / RAMP-2 |
研究開始時の研究の概要 |
網膜静脈閉塞症(RVO)は、網膜毛細血管の脱落、虚血、および黄斑浮腫が生じると重度の視力障害をもたらす。研究代表者らは、アドレノメデュリン(AM)と、受容体であるRAMP2が、共に血管発生に必須であること、生後の網膜血管発達にも関連していることを明らかとしてきた。また、新規の網膜中心静脈閉塞症モデルマウスを開発した。 本研究では、このモデルを応用して、AM-RAMP2系のRVOにおける病態生理学的意義、特に網膜血管透過性の維持、抗炎症作用、血管保護作用とそのメカニズムを解明し、黄斑浮腫や血管脱落による視力障害に対する新たな治療標的とすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では生理活性ペプチドであるアドレノメデュリン(AM)と受容体活性調節タンパクであるRAMP2から構成されるAM-RAMP2系に着目し、網膜静脈閉塞症に対する治療薬としての可能性を検討した。AMおよびRAMP2ノックアウトマウスでは網膜静脈閉塞処置による病態が野生型と比較し悪化した。反対にAM投与により病態改善する結果が得られ、治療標的としてAM-RAMP2系が有望であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
網膜静脈閉塞症(RVO)は糖尿病網膜症に次いで多い網膜血管疾患であり、網膜毛細血管の脱落、虚血、および黄斑浮腫が生じると重度の視力障害をもたらす。現状では抗血管内皮成長因子阻害薬による治療が用いられているが、網膜浮腫を改善する効果はあるものの根治療法ではない。そのため異なるアプローチによる治療法が求められている。 本研究者らはAM-RAMP2系を標的とすることで、RVOに対する新しいより根治的な治療法開発ができる可能性を切り開いた。
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