研究課題/領域番号 |
19K24032
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
伊澤 正郎 鳥取大学, 医学部, プロジェクト研究員 (50032222)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 子宮内膜症 / エピゲノム病態 / エストロゲン病態 / 遺伝子発現病態 / エピゲノム環境 / エストロゲン環境 / 遺伝子発現多様性 / エストロゲン / エピゲノム修飾 / エンハンサー / 遺伝子発現 / DNAメチル化修飾 / 活性型エンハンサー / 分子標的 / 組織診断マーカー |
研究開始時の研究の概要 |
先行研究は、子宮内膜症に特徴的なゲノムDNAメチル化修飾と遺伝子発現との関連を示唆する。網羅的DNAメチル化アレイ解析により、子宮内膜症細胞に特徴的なメチル化修飾を同定した。これらのメチル化修飾とリンクするシス機能を想定した。GATA6遺伝子のハイポメチル化領域に着目して検証した結果、活性型エンハンサーであることが判明した(Izawa M et al. 2019)。この成績は、子宮内膜症に特徴的な遺伝子発現の背景にメチル化修飾とリンクするエンハンサーの存在を示唆する。本研究は、活性型エンハンサーを分子標的として用い、子宮内膜症の組織診断マーカー候補遺伝子の絞り込みを目的とする。
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研究成果の概要 |
子宮内膜症病変組織に特徴的なゲノムDNAメチル化修飾と遺伝子発現との関連が示唆される。本研究は、病変組織における診断マーカー遺伝子の探索を目標に、病変組織で活性化した遺伝子発現を駆動するエンハンサーの検証を計画した。しかし、COVID-19環境下における研究の制約により当初計画を変更し、子宮内膜症細胞に特徴的な遺伝子発現の検証にシフトした。RNA-seq解析により、子宮内膜症病変組織における遺伝子発現の多様性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮内膜症は、低エストロゲン状態の誘起を目的とするホルモン製剤治療が第一選択とされるが、治療成績には限界がある。その背景として、子宮内膜症の病変組織に特徴的な遺伝子発現の影響を想定し、本研究を実施した。子宮内膜症細胞の遺伝子発現状況を検証した結果、病変組織における遺伝子発現の多様性が示唆された。この成績は、ホルモン製剤治療の限界克服に向けた次段階の研究へつなぐ有用な知見である。
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