研究課題/領域番号 |
19K24033
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
中武 俊二 大分大学, 医学部, 助教 (30847091)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 網膜色素変性 / 緑内障 / 酸化ストレス / ゲノムの酸化 / ゲノムの酸化損傷 / ミクログリア |
研究開始時の研究の概要 |
網膜色素変性(RP: Retinitis Pigmentosa)は種々の遺伝子異常により視細胞死が引き起こされる疾患群であり、いまだ有効な治療法がないのが現状である。これまでの研究から、RPの病状の進行に酸化ストレスが関与していることが明らかになってきており、様々な抗酸化剤により網膜変性の進行を抑制する事が分かってきている。我々はこれまでに免疫を担当するミクログリアのゲノムへの酸化ストレスが関与していることを明らかにした。今回、RPモデル動物に対し抗酸化剤の投与を行い、ミクログリアの活性やゲノムの酸化などの変化を検討し、視細胞死の詳細なメカニズムの解明を目的とする。
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研究成果の概要 |
我々はこれまでに難治性網膜疾患である網膜色素変性(RP: Retinitis Pigmentosa)において免疫を担当するミクログリアのゲノムへの酸化ストレスが病態の進行に関与していることを明らかにした。 また、網膜神経節細胞死によって引き起こされる緑内障は、本邦における失明原因の 第1位となっており、緑内障においてもゲノムの酸化ストレスが関与している事がわかっているが、その病態については不明な点が多い。今回、緑内障モデルマウスを用い、緑内障においてもゲノムの酸化とその修復機構が病態に関与している事を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
網膜色素変性、緑内障はいずれも本邦における中途失明原因の上位を占める疾患である。これまでに網膜色素変性において遺伝子情報を担うゲノムの酸化が病態進行に関与していることを明らかにしたが、今回、緑内障モデル動物を用いることで緑内障においてゲノムの酸化を修復する機構が病態に関与している可能性が示唆された。これまで緑内障の治療は眼圧下降や神経保護が治療の主流であったが、今後酸化ストレスに着目した新しい治療法の開発につながる可能性がある。
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