研究課題/領域番号 |
19K24035
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
山口 一行 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 医員 (80848317)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 癌 / マクロファージ / PHD阻害薬 / がん / 低酸素誘導因子 / 低酸素 |
研究開始時の研究の概要 |
悪性腫瘍内は低酸素環境下にあり、転写因子である低酸素誘導因子(HIF)が恒常的に活性化することで、がんの進展や転移にかかわっている。また、腫瘍内に存在するマクロファージ(Mφ)は腫瘍の増殖や転移を促進しがん患者の生命予後に関与する一方、免疫細胞として作用すると腫瘍進展の抑制にも関わるとされる。 申請者は腫瘍移植モデルマウスにプロリル水酸化酵素阻害薬(PHDi)を投与することでHIFおよび腫瘍内Mφの活性化が誘導され腫瘍増大の抑制が生じることを確認している。本研究はHIFが腫瘍内Mφの機能に与える影響について明らかにする。
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研究成果の概要 |
Mφ特異的にHIF-1、HIF-2欠損およびHIF-1、HIF-2過剰発現マウスを作製し、Mφ特異的にHIF-1、HIF-2を欠損、過剰発現させることで腫瘍増殖へ与える影響を検討した。腫瘍の増殖曲線やphagocytosis assay、フローサイトメトリーなどを行うことでMφ内のHIF-1およびHIF-2が腫瘍増殖に関与していることを明らかにした。それとともに腫瘍抑制に関与する可能性がある因子を同定したため、今後はこの因子をブロック、投与することで腫瘍の増殖抑制にどのように関与するか詳細な機序を明らかなにしていく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HIFを介して腫瘍内Mφが活性化する機能を明らかにするとともに、腫瘍内Mφ活性化に関与する分子を同定することで新規抗悪性腫瘍薬の創出につながると期待される。
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