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Fli1欠損モデルを用いた全身性強皮症の血管障害における脂肪細胞の役割の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K24041
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

宮川 卓也  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60843323)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード全身性強皮症 / 血管障害 / 脂肪細胞
研究開始時の研究の概要

全身性強皮症は線維化、血管障害、免疫異常を特徴とした自己免疫疾患であり、近年その血管障害の病態と様々なアディポカインとの関与が指摘されている。また全身性強皮症の病因は不明なものの、転写因子Fli1の恒常的発現低下が疾患素因の1つとして考えられている。そこで我々は、脂肪細胞が全身性強皮症の血管障害とどのように関わっているかを調べるため、脂肪細胞特異的Fli1欠損マウスを作成し、全身性強皮症様の血管障害を発症するか、また発症する場合はその機序に関して検討を行うこととした。この検討により脂肪細胞の全身性強皮症への寄与が明らかになるとともに、同疾患に対する新規薬剤開発につながるものと考えた。

研究成果の概要

脂肪細胞と全身性強皮症の血管障害との関わりを調べるため、脂肪細胞特異的Fli1欠損(Fli1 AdipoKO)マウスを作成し、血管障害の有無、機序について検討した。12週齢Fli1 AdipoKOマウスでは血管の構造、機能異常、特に骨髄由来の新生血管の異常が見られた。骨髄由来間葉系幹細胞(BM-MSCs)は未熟な周皮細胞で見られるフェノタイプを示し、そのフェノタイプはIL-6により誘導された。脂肪細胞におけるFli1の発現低下がIL-6の発現上昇を介してBM-MSCsを未熟な周皮細胞を作るフェノタイプに変化させ、それにより生じた未熟な周皮細胞が未熟な血管を作り血管障害を起こす機序が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今まで明らかになっていなかった全身性強皮症の血管障害と脂肪細胞の関連が本研究によって示唆された。また全身性強皮症の血管障害の病態にもIL-6が関与している可能性があり、抗IL-6抗体による治療が線維化のみならず血管障害の改善にも寄与する可能性があることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Fli1-deficient adipocytes promote spontaneous skin fibrosis and vasculopathy: potential roles of adipocytes in systemic sclerosis2020

    • 著者名/発表者名
      Takuya Miyagawa
    • 学会等名
      Systemic sclerosis world congress
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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