研究課題/領域番号 |
19K24053
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
堅田 侑作 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (40645834)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 視覚再生 / 遺伝子治療 / 網膜色素変性 / 網膜色素変性症 / ロドプシン |
研究開始時の研究の概要 |
指定難病でもある網膜色素変性症はわが国の大きな失明原因の一つであり、早急な治療法の開発が望まれる。近年、遺伝子治療技術の革新に伴って、本疾患に対しても、光駆動タンパク質であるロドプシンタンパク質類の遺伝子導入によって視覚再生が可能であることが報告されているが、臨床応用への課題は多い。申請者はこれまでに独自のキメラロドプシンを用いて、従来以上に高感度な視覚再生や予防効果を見出した。本研究ではより高度な視覚再生を実現すべく、新たなキメラロドプシンを使用して視覚のOFF経路の再生を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究ではOFF経路再生の検討のため、網膜神経節細胞でのみチャネルロドプシン遺伝子が発現するマウス(5B-ChR)と、網膜神経節細胞とアマクリン細胞でチャネルロドプシン遺伝子を発現するマウス(M4-ChR)を作成し、網膜変性を薬剤性に誘導し、アマクリン細胞へのチャネルロドプシンの遺伝子導入でOFF反応が再生されるか検討を行った。 結果、5B-ChRからは想定通り、ON応答のみが得られたが、M4-ChRから得られた反応もON応答のみであった。一方、OKRでは5B-ChR では再生効果が認められなかたが、M4-ChRのみで再生効果が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スターバーストアマクリン細胞へのChRの導入によって方向性のある刺激の再生ができることが示唆された。将来系には、オプトジェネティクスを利用した視覚再生治療でアマクリン細胞へのチャネルロドプシン導入の有用性が示唆された。
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