研究課題/領域番号 |
19K24059
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大竹 義雄 東北大学, 大学病院, 医員 (40849444)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 超音波切削器具 / 回転切削器具 / 超音波硬組織切削器具 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では超音波硬組織切削器具(以下:ピエゾ)による 歯根端切除術後の組織治癒過程を解明する。方法としてはラット歯根に対してピエゾと、回転切削器具による歯根端切除術を行い比較して組織治癒経過を解明する。本研究計画ではラットに骨・歯根切削モデルを作製し以下の研究項目を調べる。 I: 切削周囲の骨修復過程を走査型電子顕微鏡(SEM)で形態学的に比較する。II:切削した歯髄の生体反応と歯根形成をマイクロCTて;経時的に比較する。 III:切削部をヘマトキシレンーエオジン(H-E)染色にて組織学的に比較する。 IV:Real-time PCR法にて炎症性因子を定量解析する。
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研究成果の概要 |
piezo-apicoectomyとRotary-cutting apicoectomyによる動物実験方法の確立をはじめに検討した。①切削部位は下顎第一大臼歯として左右別のapicoectomyで実験モデルを作成した。②超音波切削器具側の切削チップは下顎第一大臼歯への切削に対して効率的に行えるSGLもしくはSGRを使用することとした。③観察期間については過去の類似実験を元に術後3日・7日・1週・2週・4週・6週とした。 以上の検討から実験方法を確立しより実験を進めていく手筈である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでは歯根端切除後の治癒経過についての議論はあったが、本研究は切削器具の違いが組織や整体にどのような違いをもたらすかについて研究するものである。超音波切削器具(ピエゾ)は従来利用されてきた回転切削器具のように回転運動によって周囲軟組織を巻き込むようなことがなく、硬組織のみを選択的に切削することができ、軟組織への損傷は少ない。将来的にピエゾの使用頻度がさらに増加すると予想される中、いまだピエゾの特性について客観的・定量的な評価が少ない現状を打開するため、ピエゾの特性を回転切削器具と比較して明確にしていくことが望まれる。
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