研究課題/領域番号 |
19K24074
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
鮒田 啓太 九州大学, 大学病院, 助教 (80847997)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 歯 / 上皮-間葉相互作用 / micro RNA / microRNA / 上皮ー間葉相互作用 / miRNA |
研究開始時の研究の概要 |
申請者はこれまでの研究で、歯に特異的に発現する遺伝子群から、歯に極めて特異的に発現するmicro RNA(miRNA) であるmiR875の同定に成功した。そこで、上皮-間葉相互作用により形成される器官の再生モデルを確立させることを目的として研究を開始する。具体的には上皮-間葉相互作用に関わる因子の解明、細胞運命決定に関わる因子の同定および新規器官再生法の開発を目的として研究を行う。
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研究成果の概要 |
上皮-間葉相互作用は、歯などの器官の発生に重要な役割を持つ。我々は、上皮-間葉相互作用における分子メカニズムを明らかにするため、歯に特異的な転写開始点をCAGE法を用いて検索し、歯に特異的に発現するmicro RNA-875 (miR875)を発見した。本研究では、miR875は歯の発生初期の間葉細胞に特異的に発現し、miR875を遺伝子導入した歯原性間葉細胞が、PDGFシグナル経路下で上皮への凝集を示すことを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
将来の器官再生技術の確立のため、器官発生における分子メカニズムを明らかにすることは重要である。本研究では、上皮-間葉相互作用に着目し、歯をモデルとした機能解明を図った。CAGE法を用いた網羅的解析により、歯に特異的な転写開始点を発見し、non-coding RNAである、miR875を同定した。本因子は上皮-間葉相互作用における間葉細胞の凝集に重要な役割を果たし、歯の形成に関わっている可能性を発見した。本発見は、将来の器官再生技術に寄与できる可能性が考えられる。
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