研究課題/領域番号 |
19K24081
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
堀部 耕広 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (90801506)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 咀嚼機能 / 口腔機能 / フレイル / 咀嚼機能評価 |
研究開始時の研究の概要 |
咀嚼機能は咬断、臼磨、混和などいくつかの要素を包含した機能で、咀嚼機能を総合的に評価する方法は確立されておらず、その要素に関する評価法がそれぞれ提示されているのが現状である。これまでに、我々は横断研究により3つの咀嚼機能評価を用いて咀嚼機能の低下とFrailtyが関連していることを明らかにした。しかしそれらの因果関係まではわかっていない。そこである一定期間のうちに健常な状態からFrailtyへの悪化する原因として、3つの咀嚼機能の低下が影響しているかを明らかにすることを目的に、地域在住高齢者の継続的に測定したデータを用いて検討を行う。
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研究成果の概要 |
歯科医院の外来患者を対象に口腔機能低下症とフレイルとの関連を明らかにすることを目的とした。 3つの歯科医院を受診した高齢者を対象として、口腔機能低下症の診断を行った。フレイルの診断については厚生労働省作成の基本チェックリストを用いて行った。75歳以上では、口腔機能低下症の有無とRobust群、Pre-frail群、Frail群との間に有意な関連があった。Frail群の該当率は、口腔機能低下症のない群と比較して、口腔機能低下症のある群では2倍近く多かった。以上のことから、歯科医院の65歳以上の患者においては、口腔機能低下症に該当する者はフレイルもしくはプレフレイルの状態である可能性が高い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フレイル予防対策は、健康寿命の延伸に非常に重要である。我々は咀嚼機能とフレイルが関連性があることを示した。またフレイルに陥る前には咀嚼機能が低下していることも明らかになった。 一方で歯科医院でも口腔機能低下症が保険導入され口腔機能の維持管理が常用であることが示されている。今回歯科医院患者でのフレイルと口腔機能低下が関連性を示したことにより、歯科医院で口腔機能の維持向上を行うことによりそのことがフレイル予防となる可能性があることが示唆された。
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