研究課題/領域番号 |
19K24085
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
木村 晴地 東北大学, 大学病院, 医員 (40850590)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | HIF-2α / 象牙芽細胞 / エナメル芽細胞 / iPS細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
歯性間葉細胞から象牙芽細胞への分化におけるHIF-2αの機能と分子機構を明らかにし、HIF-2αをiPS細胞から歯胚発生能をもつ歯性間葉細胞細胞の樹立に応用することを目的とする。これにより、低酸素応答に着目した歯胚発生制御研究の新展開につながり、また歯の再生に必要なiPS細胞由来の細胞シーズの獲得実現が期待される。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、歯胚発生におけるHIF-2αの機能と分子機構を明らかにし、将来HIF-2αをiPS細胞から歯胚発生能をもつ細胞の樹立に応用するための基盤的知見を獲得することを目的として解析を行った。その結果、歯胚発生におけるHIF-2αの下流因子としてnotchシグナリング因子が同定され、これらの因子により歯原性細胞の分化が制御されることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで歯の発生の分子制御に関する報告が多くなされてきた。しかし、我々が初めて明らかにした、生体において歯胚が低酸素環境にあることを考慮すると、歯原性細胞における低酸素応答による歯胚発生制御の解明が必須である。本研究により世界で初めて、HIFファミリーのうちHIF-2αが歯原性細胞の分化を制御することが示され、さらにその機能はnotchシグナリング因子を介することが明らかとなった。今後、iPS細胞から歯胚発生能をもつ細胞を樹立するうえで、この新規分子メカニズムが重要な役割を担う可能性がある。
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