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がん幹細胞を標的とした口腔がんの放射線増感戦略の基盤構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K24086
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

小野里 祐佑  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (10844300)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード口腔癌 / がん幹細胞 / 放射線感受性 / 口腔がん / 放射線治療
研究開始時の研究の概要

口腔癌の放射線治療は生活の質を担保することができるが、外科療法を凌駕するエビデンスは得られておらず、一層の治療効果の向上が期待されている。特に腫瘍内部に存在するがん幹細胞 (CSC)が放射線感受性に関与していると考えられているが、その詳細は不明な点が多い。CSCは血管内皮細胞近傍の増殖期分画にも存在し、近年CSCマーカーとしてpsf1が同定されており、申請者は、psf1のpromoterをGFPに繋げた融合タンパク質(psf1pro-GFP)の口腔癌細胞株への導入に成功している。
本研究ではpsf1pro-GFP発現細胞を用いて放射線感受性を比較し、口腔癌における放射線増感戦略の構築を目指す 。

研究成果の概要

近年ではpsf1の発現ががん幹細胞(CSC)で亢進していることが報告され、CSCマーカーとして用いられるようになってきている。そこで報告者はpsf1のpromoterにGFPをつないだ融合タンパク質(psf1pro-GFP)を口腔癌細胞株SASへ導入した。Spheroidモデルおよびヌードマウス皮下腫瘍モデル作成したが、Spheroid外層および腫瘍の血管近傍などpsf1陽性細胞が多く存在すると予測された領域にpsf1陽性細胞の増加は明らかには認めなかった。この結果から口腔癌では、psf1が血管近傍に存在するCSCのマーカーにはならない可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

様々なタンパク質が様々な癌種でがん幹細胞(CSC)マーカーとして報告されている。本研究ではpsf1が口腔癌細胞についてCSCマーカーとなり得るか、また放射線感受性に影響を与えるかどうかを検証した。結論として口腔癌では、psf1が血管近傍に存在するがん幹細胞のマーカーにはならない可能性と、放射線感受性には影響を及ぼさない可能性が示唆され、さらなるCSCマーカーの検討の必要性を再認識した。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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