研究課題/領域番号 |
19K24088
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
立浪 秀剛 富山大学, 附属病院, 医員 (30850268)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 口腔癌 / 腫瘍免疫 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 骨髄抑制性細胞 / 口腔扁平上皮癌 / MDSC / TAN / TAM / PD-1 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、PD-1免疫チェックポイント阻害剤の効果を左右する存在として、担癌宿主で増加する2種類のがん浸潤ミエロイド系細胞(マクロファージ系細胞と顆粒球系細胞)に着目している。それは、PD-1免疫チェックポイント阻害剤は、宿主の免疫抑制を標的とした治療であるが、先述した2種類のミエロイド系細胞に対して、どのように影響するかについては今もなお不明なためである。これらを明らかにすることで、効率的な複合免疫療法の開発に繋がるものと考えている。さらに、口腔癌臨床で使用可能な薬剤を考慮したPD-1免疫チェックポイント阻害併用療法についても検討したいと考えている。
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研究成果の概要 |
免疫不全口腔癌マウスモデルを用いることでミエロイド系細胞を焦点に、その機能を探ることを可能とした。T細胞が存在しない場合、ミエロイド系細胞が癌増大に影響しない現象を発見した。さらに、自然免疫に関わるTRL3アゴニストは、ミエロイド系細胞は性質変化をもたらし癌増大を抑制した。現在、これらの現象を探究している。臨床的には、PD-1免疫チェックポイント阻害剤投与患者の治療効果と好中球・リンパ球比との関連が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫抑制性の骨髄系細胞はT細胞存在下でその抑制効果を示す可能性が示された。以上から、引き続き同抑制性細胞の制御あるいは性質変換(TLR3)についての研究を継続しつつT細胞のアップレギュレーション可能な試薬の探求を図ることは、担癌患者の治療選択肢に大きく影響すると考えている。臨床的には、PD-1免疫チェックポイント阻害剤投与患者の治療効果と好中球・リンパ球比との関連が示された。
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