研究課題/領域番号 |
19K24089
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松川 誠 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (70845859)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 注入 / 筋再生 / ゼラチンハイドロゲル / 局所投与 / 細胞増殖因子 / 徐放 / 徐放能 / 注入可能な足場材 |
研究開始時の研究の概要 |
組織の再生には 幹細胞、生理活性物質、足場が必要となる。近年では培養シートや多孔性ブロック等を足場として用いた研究が進んでいる。しかし、培養シートや多孔性ブロックは、移植時に創を大きく開く必要があり、高侵襲の手術が必須となる。注入可能な足場材が開発できれば移植時の侵襲を少なくすることが可能となる。本研究では細胞増殖因子徐放型ゼラチンハイドロゲルを様々な粒子の大きさで作製し、注入に適切な粘度および薬剤徐放プロファイルの検証を行う。注入に適切なゲルが作製できれば幹細胞とともに動物モデルに移植を行い、筋再生について組織学的および生理学的に検討を行う。
|
研究成果の概要 |
本研究は組織内に注入可能な足場材を用いた筋組織の再生を目的とした。脂肪幹細胞凝集体(ASCs)を多結晶版血漿(PRP)などの細胞増殖因子を含有したゼラチンハイドロゲルマイクロ粒子と共に局所投与を行うことで、ASCsの局所生着率が向上する。さらにPRPに含まれる細胞増殖の中で最も筋再生に有用なPDGF-BBを含浸させたハイドロゲルをASCsと共にをマウスの下肢に局所投与し、筋負荷を与えることで、筋再生が促進されることが明らかとなった。PDGF‐BB 含有ゼラチンハイドロゲルマイクロ粒子は局所投与可能な足場材であり、局所的な筋再生に有用であることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は組織内に注入可能な足場材を用いた筋組織の再生を目的とした。脂肪幹細胞凝集体(ASCs)をPDGF-BBを含浸させたハイドロゲルと共に局所投与し、筋負荷を与えることで、筋再生が促進されることが明らかとなった。この技術はにより筋組織再生の選択の幅が広がり、患者の生活の質向上に貢献できると考えている。
|