研究課題/領域番号 |
19K24091
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中津川 昂平 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (40848248)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 小児がん治療 / 化学療法 / 放射線療法 / シクロホスファミド / 放射線治療 / 先天欠如歯 / 小児がん / 臼歯の発生 / R26-WntVisマウス / Wntシグナル / 歯胚形成異常 / 顎顔面形態異常 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の小児がん生存者の増加に伴い,小児がん治療により顎顔面領域の晩期合併症として顎顔面形態異常や歯の形成異常が生じたといった報告が増加している。しかし,小児がん治療が顎顔面領域の発生過程に与える影響については未だ不明な点が多い。本研究では,顎顔面領域での発生に重要とされているカノニカルWntシグナルをGFPで可視化するマウス(R26-WntVisマウス)を用い,代表的な小児がん治療薬であるシクロホスファミドを投与することで,顎顔面発生ならびに歯の発生過程への影響の探索を行う。本研究により,小児がん治療に伴う顎顔面領域の合併症の基礎的理解が深まり,予防法や治療法の確立に貢献できる。
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研究成果の概要 |
マウスに代表的な抗がん剤であるシクロホスファミド(CPA)を投与すると、歯の形成段階に応じて第三臼歯(M3)の歯の形成異常が生じることが知られている。本研究では歯胚形成に重要な役割を担うWntシグナルに着目し、Wntシグナルを蛍光タンパクで可視化するマウスを用い、CPAを投与することで、歯の発生過程への影響の探索を行った。結果としてはWntシグナルが歯の形成段階によって様々な部位で重要な役割を担っていることが示唆され、CPA投与直後にはWntシグナル周囲の細胞特異的に細胞死が生じることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児がん治療により顎顔面領域の晩期合併症として顎顔面形態異常や歯の形成異常が生じたという報告が増加している。しかし,小児がん治療が顎顔面領域の発生過程に与える影響については未だ不明な点が多く,更に詳細な研究が必要である。本研究では,顎顔面領域での発生に重要とされているシグナルを蛍光タンパクで可視化するマウスを用い,小児がん治療に用いられる代表的な抗がん剤をこのマウスに投与することで,顎顔面発生ならびに歯の発生過程への影響の探索を行った。本研究結果により,小児がん治療に伴う顎顔面領域の合併症に対する基礎的理解が深まり,予防法や治療法の確立に貢献する事が可能となる。
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