研究課題/領域番号 |
19K24092
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山本 沙優里 大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (20848246)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 口腔内環境 / コホート研究 / オーラルフレイル / 睡眠の質 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)と協力し、顎顔面形態や口腔機能が全身状態にどの様な影響を与えるかを解明する事を目的とする。更に、当科に通院している患者に同様の調査を行う事で、矯正治療等の歯科的介入により全身症状の改善が可能かについて明らかにする事を目的とする。これらにより臨床経験から推察されていたが詳細が明らかとなっていない全身状態に対するリスク候補因子を多数評価する事が可能である。
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研究成果の概要 |
正常な睡眠は全身の健康を維持する上で必要不可欠であり睡眠時無呼吸症候群を始めとする睡眠障害は成人では高血圧や糖尿病等のリスク因子として知られている。一方小児においても睡眠障害は発達障害等のリスク因子として知られている。しかし睡眠障害の原因は未だに不明な点が多く病態の理解の為には更なる探索が必要である。本研究では「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の大阪ユニットセンターが行った学童期追加調査時の歯科データ(下顔面写真、口腔内写真、睡眠の質に関する質問票)を用いて顎顔面形態及び機能と睡眠障害との関連を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔領域は咀嚼、嚥下、発音など日常生活において必要不可欠な機能を担い、QOLの維持向上の為に重要な役割を果たす。そこで本研究では生後の生活環境、特に食生活が顎顔面形態や不正咬合に与える影響について調査を行う。これらの研究を行う事により、現在までは抽出されなかった新たな睡眠障害や顎顔面形成不全、不正咬合のハイリスク群を正確に判断し、そのリスクに応じた生活指導を行う事が可能となる。出生直後からの網羅的な環境的要因がどの様に顎顔面形態形成や睡眠障害に影響するかを調査した研究は非常に少ないことから、多くの人の健康の増進を通して社会への貢献、国民の保健・医療・福祉の向上に寄与する事が可能である。
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