研究課題/領域番号 |
19K24093
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
有本 智美 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (20841042)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 顎骨壊死 / う蝕検知液 / 検知液 / 感染骨染色液 / 薬剤関連性顎骨壊死 / ビスフォスフォネート / 骨粗鬆症 / ラット / デノスマブ |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤関連性顎骨壊死(MRONJ)は,骨粗鬆症患者・骨転移を有する癌患者等において使用されるビスフォスフォネート製剤(以下BP製剤),デノスマブ製剤,血管新生抑制作用を持つ抗がん剤に関連して起こる口腔領域の疾患である.全ての薬剤の顎骨壊死は「感染」が引き金となっており,感染層の除去は非常に重要である. 本研究の目的はMRONJに対して歯科臨床に用いられている染色液を応用し,感染骨の可視化を可能とし,正確な術中切除範囲を決定させ,低リスク・低コストかつ世界中の医療施設においてMRONJ患者に適応可能な新規感染骨染色液の開発をすることである.
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研究成果の概要 |
本研究では各種色素の効果を検討し,薬剤関連性顎骨壊死(MRONJ)に対する新規術中感染検出液の開発をした.まず,5種類の色素を用いた予備実験をラットMRONJモデルで実施した.無染色群,アシッドレッド・ブリリアントブルー・フロキシン・メチレンブルー・ローズベンガル群での視覚的定量評価と組織学的評価から,ブリリアントブルーとフロキシンを選択した.次にControl,未染色,ブリリアントブルー,フロキシン群に分け,各染料を塗布し,骨削合した.骨削合8週間,軟組織評価・組織学的分析・マイクロCT分析を行った.その結果,フロキシンは手術中に壊死した骨と正常な骨の部分を区別できることが分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の核心をなす学術的「問い」は,①染色液がMRONJの感染骨可視化を可能とするか,②正確な術中切除範囲を決定し,病理組織学的に感染骨を除去可能かの2点である.
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