研究課題/領域番号 |
19K24100
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
中園 史子 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (90836256)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 根管洗浄 / ナノバブル / ナノバブル水 / EDTA溶液 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、17%EDTA溶液と比較して、ヒトの抜去歯におけるナノバブル水のスメア層除去効果が劣らないことを証明することを目標として実験を行う。 ヒト新鮮抜去歯(上顎智歯・下顎智歯)を髄腔開拡、根管拡大・形成し、6%次亜塩素酸ナトリウム2mlにて洗浄後、生理食塩水で洗浄し根管乾燥する。その後、①生理食塩水、②17%EDTA溶液、③ナノバブル水(各2ml)を、11分、22分、33分、45分の4通りの時間で管内に満たす。その後生理食塩水で洗浄し、半分に分割し、走査型電子顕微鏡(S3500N, 日立)を用いて根管断面を観察することで、スメア層除去効果を評価する。サンプル数は各群10歯を予定している。
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研究成果の概要 |
17%EDTA溶液と比較した際のヒトの抜去歯におけるナノバブル水のスメア層除去効果を比較す実験を行った結果、生理食塩水群と比較してナノバブル水群およびEDTA群では根管壁に付着したスメア層の除去効果を認めたが、ナノバブル水に統計学的有意差は認められなかった。今回の結果は、サンプル数が少なかったために群間の有意差が認められなかったことが考えられるため、今後サンプル数を増やして解析を行っていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、ナノバブル水をヒトの抜去歯の根管洗浄に用いた際のスメア層除去効果を明らかにすることである。根管治療におけるナノバブル水の有用性に関してはいまだ不明であるため、本研究は世界最先端で非常に新規性の高い研究である。また、オゾンナノバブル水を歯周治療に応用した研究はいくつか報告があるものの、根管治療への応用を目指す研究グループは世界でも稀であるため、学術的独自性が非常に高いといえる。また、本研究によって新しい歯科医療の形が生み出される可能性があるという点において、非常に創造性の高い研究である。
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