研究課題/領域番号 |
19K24101
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
中鍛治 里奈 横浜市立大学, 医学部, 助教 (80845511)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 口腔がん / 有機磁性体 / 磁性化 / 医工連携研究 / ドラッグデリバリー / 磁性体 / 口腔癌 / 鉄アセン / 磁性抗癌剤 / Fe(Salen) |
研究開始時の研究の概要 |
我々は医工連携研究で、有機化合物でありながら磁性をもち、さらに強い抗腫瘍効果をもつ「Fe(Salen)」を同定した。さらにこの研究をすすめ、磁性がより強く、あらゆる化合物に容易に結合する新しい化合物(以下、「鉄アセン」)を合成した。この鉄アセンと市販医薬品を化学結合させることで、抗癌剤のみならず、抗生剤や鎮痛剤などの薬剤の磁性化を行うことができると期待できる。本申請では、鉄アセンの磁性強度や細胞毒性の有無について評価を行い、鉄アセンを用いた新しいドラッグデリバリーの手法を検討する。
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研究成果の概要 |
我々はこれまでにドラッグデリバリーを利用した新規口腔癌治療法の開発研究を行ってきた。その研究成果を基に、本研究では「鉄アセン」という新規の磁性体を用いて、あらゆる薬剤を磁性化できる効果の検討を行った。ドラッグデリバリーは薬剤の磁性を用いて磁石による誘導を行い、細胞株はヒト由来口腔癌細胞株とした。 鉄アセンの評価として、磁性の評価、細胞内取り込みの評価、口腔癌細胞株に対する細胞毒性の評価を行った。その結果、鉄アセンの濃度依存的に細胞毒性は強まり、細胞毒性を認める濃度を明らかにした。また、磁性については明確な数値は明らかでないものの、磁石に引き寄せられるほどの磁性を持つことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
あらゆる化合物に容易に結合する新しい化合物(以下、鉄アセン)を合成し、本研究においてその評価によってこの薬剤の有用性が明らかになったため、今後は鉄アセンと市販医薬品を化学結合させることで、抗癌剤のみならず、抗生剤や鎮痛剤などの薬剤の磁性化を行うことができると期待できる。今後は、鉄アセンの磁性強度や細胞毒性の有無について評価を行い、鉄アセンを用いた新しいドラッグデリバリーの手法を検討する。
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