研究課題/領域番号 |
19K24109
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
|
研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
伊藤 愛子 鶴見大学, 歯学部, 助教 (70846401)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 筋 / フレイル / 疾患モデル / 咬合異常 / 心不全 / 咬合不調和 / 心機能 / ストレス / 生理学 / 歯学 / 口腔疾患 / 骨格筋 |
研究開始時の研究の概要 |
オーラル・フレイルは、心肺機能低下、運動障害、栄養障害、要介護状態に至る全身性フレイルの前段階に位置する新しい概念であるが、オーラル・フレイルと全身性フレイルの因果関係を証明する大規模コホート研究や基礎研究は不十分である。また、咬合異常によるストレスならびに歯周病患者に高率に検出されるβ1-adrenergic receptor (β1-AR)自己抗体は、交感神経の慢性刺激状態を誘発する。本研究では「不正咬合によるストレスは、β1-AR 経路を介して心筋と骨格筋のリモデリングに影響を与える」という仮説を立て、マウスで咬合異常モデルを用いて本仮説を検証する。
|
研究成果の概要 |
咬合不調和は交感神経活動を増加させ、心機能の恒常性を阻害することが報告されている。また、レニンアンジオテンシン系(RAS)阻害剤であるカプトプリル(Cpt)は、心臓リモデリングに対する抑制効果をもつ有用な心不全治療薬である。本研究では、歯科用レジンをマウスの下顎切歯に装着したマウスモデル(Bite-opening; BO)を用いて「Cptは咬合不調和により誘発される心筋のアポトーシスを予防する」という仮説をたて、その検証を試みた。 その結果、BOによる心筋のアポトーシスはRASの活性化を介して誘発される可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
咬合不調和は交感神経活動を増加させ、心機能の恒常性を阻害することが報告されている。また、レニンアンジオテンシン系(RAS)阻害剤であるカプトプリル(Cpt)は、心臓リモデリングに対する抑制効果をもつ有用な心不全治療薬である。本研究では、咬合異常が全身に与える影響を調べた。咬合異常による心筋の細胞死はRASの活性化を介して誘発される可能性が示唆された。
|