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歯周病特異的マーカー及び歯周病原細菌と循環器疾患の関連性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K24112
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

呉 圭哲  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (10846760)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード歯周病 / 末梢動脈疾患 / 炎症性メディエーター / 循環器疾患
研究開始時の研究の概要

本研究では、3年間の大規模調査から得られた循環器疾患患者の臨床検査データおよび末梢血、唾液、プラークからPeriodontal inflamed surface areaや、血清、唾液やプラーク中のMMP-8などの新規指標を用いて、抹消動脈疾患患者での詳細な歯周病評価を行っていく。またその新規のより詳細な評価が可能な歯周病指標を用いて唾液やプラークの細菌数と循環器の各疾患発症の関係を解明していく。

研究成果の概要

東京医科歯科大学で行った3年間の大規模調査で得られた、循環器疾患患者の臨床検査データ、末梢血、唾液、プラークから歯周病と末梢動脈疾患(PAD)との相関性についての解析を行った。採取データから歯周病とPAD共通の炎症性マーカーについて末梢血からの調査及び歯周病原性細菌の評価も併せて行い、統計学的解析を用いて各項目の相関を評価した。いくつかの炎症性マーカーの血清レベルおよび欠損歯数において、対照群よりもPAD患者で統計学的に有意な高値がみられた。欠損歯数等についてもPAD群のオッズ比の上昇がみられた。
本結果を昨年開催されたアメリカ歯周病学会にて発表し、臨床研究部門の最優秀賞を受賞するに至った。

研究成果の学術的意義や社会的意義

末梢動脈疾患(PAD)は四肢の虚血を起こす動脈硬化症の一疾患である。歯周病患者はPADのリスクが高いことがこれまでのいくつかの研究で報告されているが、両者の因果関係を示すような報告はほとんどない。本研究では歯周病とPADとの比較を調査し両者の相関性を調べた。いくつかの炎症性マーカーにおいて対照群に比べPAD群で上昇していた結果などから歯周病による炎症は全身性の炎症を介して末梢動脈疾患と関連がある可能性が推論される。双方の因果関係は未だ不明であり、歯周病、PADのどちらかを予防・治療することでもう一方の疾患に影響が出る可能性も考えられるが、今後さらなる研究が待たれる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The influence of periodontal disease in peripheral artery disease patients2020

    • 著者名/発表者名
      Keitetsu Kure, Norio Aoyama, Takanori Iwata
    • 学会等名
      106th Annual Meeting of the American Academy of Periodontology
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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