研究課題/領域番号 |
19K24122
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
成谷 美緒 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 大学専門研究員 (70761427)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | TNF-α / 骨髄間葉系幹細胞 / 短期刺激 / 細胞増殖能 / 細胞分化能 / 幹細胞化 / 骨髄由来細胞 / 骨髄由来間葉系細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、自己由来幹細胞を利用した組織再生治療が進められているが、培養工程における細胞増殖能・分化能の低下を防ぐ技術は確立されていない。また、高齢患者から採取される幹細胞の性質は若年者のものと比較して低く、幹細胞特性(未分化能)を再び獲得する培養技術の開発が望まれている。 本研究室ではこれまでに、ヒト歯髄細胞に腫瘍壊死因子-α(TNF-α)による短期刺激を行うことによって幹細胞特性の獲得に寄与することを報告している。本研究では、骨再生治療に利用可能な骨髄由来間葉系細胞にTNF-α短期刺激を行うことにより、細胞動態を解析することを目的とし、将来的に新規培養技術の開発に結び付けたいと考えている。
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研究成果の概要 |
骨髄由来細胞(BMC)にリコンビナントTNF-α(1~100ng/mL)により刺激した。TNF-αが細胞増殖、細胞形態、コロニー形成能に差は認めなかったため、低濃度TNF-αの刺激では細胞挙動に影響を与えなかった。骨髄細胞を骨、軟骨、神経、脂肪の誘導培地にて培養し、各マーカー遺伝子の発現をリアルタイムRT-PCRにて比較検討した。骨芽細胞、軟骨細胞、神経細胞において、コントロール群の方が高い発現量であったが、脂肪細胞マーカーでは有意差は認めなかった。TNF-αによる短期刺激によって、BMSCの幹細胞の性質を持つ細胞の割合が増加し、骨分化においては一時的に遅延する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は、歯髄組織に限らず様々な組織における炎症と再生の関連を解明する一助になることは言うまでもない。また、メカニズムを解明することにより、TNF-α、フッ素を人為的にコントロールし歯髄組織に再生、象牙芽細胞の再活性化を促すことで、歯隋組織の再生、象牙質の再生に結びつけることが可能となれば、抜髄リスクの軽減、う蝕の抑制、歯の延命、さらには、健康寿命の延長につながると考えている。また、間葉系幹細胞へのリプログラミングが他の細胞でも応用できれば、今後再生医療における細胞材料としての幅を広げることができると考える。
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